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松本・六九商店街のギャラリーでニット展 オーダーで「誰でも似合う」ニット帽も

11月5日~7日は渡部さんが在廊予定。「手に取って、気になることはいろいろ聞いてもらえれば」

11月5日~7日は渡部さんが在廊予定。「手に取って、気になることはいろいろ聞いてもらえれば」

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 松本市在住のニットデザイナー・渡部まみさんの個展「short finger(ショートフィンガー)」が現在、松本・六九商店街のショールーム「m4gallery」(松本市大手2、TEL 0263-74-0088)で開催されている。

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 渡部さんが展開するブランド「short finger」のニット帽やストール、セーターなど約60点を展示する。手編みのニット帽はオーダーも可能で、頭の大きさや高さに合わせて編み上げる。「『ニット帽が似合わない』という人もいるが、サイズさえきちんと合えば、老若男女問わず誰でも似合う」と渡部さん。同じ糸を使ったニットとコーディネートしたり、親子でおそろいの形を注文したりする人もいるという。

 使う毛糸は、ウォッシャブルウールやアルパカ、コットン、カシミヤなど。昨年から扱うようになったヤクは、モンゴルの工場と直接取引しているという。原毛のままという色は、モカ、グレージュ、ベージュの3種類。「ヤクは丈夫で温かく、素朴で普段使いしやすいのも魅力」と渡部さん。カシミヤレーベル「CA&Co.(シーエー・アンド・コー)」のセーターやストールも並ぶ。「カシミヤは発色が良く、独特の柔らかさがある。それぞれの特徴を楽しんでもらえれば」とも。

 渡部さんは松本市出身。都内の服飾専門学校を卒業し、アパレル会社でニットデザイナーとして勤務した。ニットデザイナーは当時、たまたま空いていた部署だったというが、「糸を組み合わせたり染めたりしてファブリックから作ることができたので、面白くて徐々にはまっていった」と振り返る。その後、服飾専門学校で3年ほど講師を務め、結婚を機に退職して神奈川・葉山に移住した。それまでは「左利きということもあって、なかなか上手くできなかった」という編み方を独学で習得。2008(平成20)年、同ブランドを立ち上げ、展示会やアパレル店とのコラボなども行ってきた。今年8月、松本にUターン。「約30年ぶりに戻ってきて、懐かしさと共に新たな発見もある。作るものや着たいものもこの2カ月で少しずつ変化してきた」。

 同店は、木工家具などを製作する「アトリエm4(エムフォオ)」(入山辺)のショールームとして今年5月に松本・城東から移転オープン。展示は移転前の店舗で企画したグループ展に続いて2回目となる。渡部さんは「白を基調にしたシンプルな空間なので、すっきりと見えるよう色を絞った。これからはニットの季節なので、温かいアイテムを探しに来てほしい」と笑顔を見せる。

 価格は、ニット帽=8,000円~、セーター=2万3,000円~など。営業時間は11時~17時。11月8日まで。

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