松本で「趣味趣味音楽中学校」 キセルの辻村豪文さん迎え「ライブ予習」特別講義

「トークのみのイベントは初めて」と辻村さん(写真左)。一つ一つ丁寧に質問に応じた

「トークのみのイベントは初めて」と辻村さん(写真左)。一つ一つ丁寧に質問に応じた

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 松本の多目的スペース兼バー「Give me little more.(ギブミーリトルモア)」(松本市中央3)で1月24日、音楽トークイベント「趣味趣味音楽中学校」が行われた。

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 「大好きな音楽を共有して日々をより楽しく過ごそう」と2013年にスタートした同イベント。同店の新美正城さん、「chez momo」(大手4)の蒔田友之さん、「Something tender(サムシングテンダー)」(同)の本橋卓さんの3店主が企画・運営。「中学生のころに友達の家に集まり、買ったCDを聞いて、『ああだこうだ』と話していた。その頃のマインドで、大人が同じことをやっている」と本橋さん。イベントがある日は「登校日」、フード類は「給食」、DJを「先生」と呼び、科目にこじつけた音楽を紹介する講義は毎回4時限程度用意している。

 20回目の開催となった当日は、兄弟ユニット「キセル」の辻村豪文さんを迎えて特別講義を行った。昨年12月にリリースされた8枚目のアルバム「The Blue Hour」の収録曲について、1曲ずつ解説。アルバムを聞き込んだ3店主からはマニアックな質問も飛び出し、濃密な音楽談義が展開された。

 「うしろから来る」については、「前のアルバムを作っていて煮詰まったときに見た変な流れ星がきっかけで、よく星を見るようになった」と辻村さん。「星の光は(届くまでに)時間がかかるので、夜は過去の時間だというのは知識としてはあったが、その流れ星を見て実感した」と曲作りに影響があったと話した。昨年3月に松本に移住し、「松本は星がすごくよく見えるので、星を見ながら聞いてもらえれば」とも。「モノローグ」については、本橋さんが「口笛インストに『駄曲』なし」と力強くコメント。弟・友晴さんとのやり取りや、近くの喫茶店に入ったら偶然、ラッパーの鎮座DOPENESSさんがいてCDを渡したというエピソードなども披露した。

 特別講義は、今月28日にまつもと市民芸術館(深志3)で行われる「The Blue Hour」発売記念ワンマンツアーの予習として企画。2015年にキセルが松本でライブをした際に、エントランスで行ったマルシェに3店主らが参加したことが縁となり、登壇が実現した。辻村さんは「松本では何度かライブをしているが、引っ越してきてからは初めて。これまでとはまた違う気持ちで挑むライブになる」と話す。

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