松本山雅F.C.が1月21日、まつもと市民芸術館（松本市深志3）でシーズン新体制発表会を開き、反町康治監督やコーチ陣と全33選手が約1800人のサポーターを前に意気込みを語った。

恒例のスローガン発表にはガンズくんも登場

　オープニングでは、選手・指導者の養成や活気あふれる「まちづくり」を目指す「松本山雅ドリームビジョン」のイメージ映像を紹介。神田文之社長は、今シーズンの目標を「3つの『頂』」とし、J2リーグの頂、育成組織の各カテゴリーでの頂、アルウィンを満員にすることを掲げた。続いてマスコットキャラクター・ガンズくんが登場し、今シーズンのスローガン「One Soul　全緑（ぜんりょく）登頂！」を発表した。

　選手らが客席後方から一人ずつ入場すると、サポーターはコールや握手、タッチで熱く迎えた。反町康治監督は「最初からガンガン飛ばしてやっていく。一緒に戦ってください」とあいさつ。田中隼磨選手は「今シーズンも皆さんを代表して3番を背負う。結果が出ていないことを真摯（しんし）に受け止めて戦っていきたい。皆さんの後押し、叱咤（しった）激励をお願いします」と呼び掛けた。

　今シーズンは以前在籍した選手や期限付き移籍から復帰した選手が多く、「おかえり」という声も多く飛び交った。前田大然選手は「2年前、学ラン姿であいさつしたことを覚えている。チーム、個人の目標をかなえるために頑張る」、前田直輝選手は「2015年シーズンの悔しい思いを晴らすために帰ってきた。（岩上）祐三くんへの声援が大きかったので、より愛されるよう頑張る」、山田満夫選手は「成長した姿を見せたい」と話し、他の選手に負けないようにと一発芸を披露した。岩上祐三選手が「この男が帰ってきたから昇格できたと言ってもらえるよう、本気でやる」と宣言すると、大きな拍手が起こった。

　来場者から募った質問に答えるコーナーも。新加入選手はチャントの要望を聞かれ、前田直輝選手は以前のままでいいか考えたいとチャントをリクエスト。聞き終わった後に、「これでお願いします」と笑顔を見せた。ジョ・ジヌ選手はTWICEの「TT」ということにされ、浦田延尚選手は「浦田なので、山本リンダさんの『ウララ、ウララ』で」、飯田真輝選手に憧れる森本大貴選手は「飯田さんと同じ」など、収拾が付かない状態になったが、最後は「サポーターの皆さんにお任せする」とまとまった。今年の若手について問われた反町監督は「既に雷が落ちているくらいなので（苦笑）。一つはプロの水に、一つは山雅の流儀に慣れること。そこから判断したい」と答えた。

　チームはこの後、静岡、鹿児島などでキャンプを行い、2月25日にニッパツ三ツ沢球技場（横浜市）で横浜FCと開幕戦を行う。