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塩尻・東座で映画「金メダル男」舞台あいさつ ウッチャンに「おかえりなさい」

舞台あいさつをする内村さん

舞台あいさつをする内村さん

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 塩尻の映画館「東座」(塩尻市大門四番町4)で10月30日、現在公開中の映画「金メダル男」の舞台あいさつが行われ、監督・脚本・主演を務めたお笑いコンビ「ウッチャンナンチャン」の内村光良さんが登壇した。

私服で登場した内村さん

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 同作は、東京オリンピックの年に塩尻市に生まれた主人公・秋田泉一が、世の中のあらゆることで「1等賞」を目指す物語。昨年11月に同館やレザンホールなどでロケを行った。公開前に、キャストを劇場に呼ぶための投票が行われ、同館は惜しくも「1等賞」を逃したが、「撮影でお世話になった皆さんに感謝の気持ちを伝えたい」という内村さんの希望で急きょ実現した。

 用意したチケットは早々に完売し、当日は約150人の観客が席を埋めた。内村さんが登壇すると、「おかえりなさい」という声や、「ウッチャンありがとう」と書かれた紙を掲げる人も。「うれしいなあ。今日は皆さん本当にありがとうございます」と内村さんは笑顔で応えた。

 20年ほど前に深夜のドキュメンタリー番組で同館を知り、「特急あずさに乗って訪れた。ここに座って『ゴジラ対何とか…』を見た」と内村さん。2011年に自身の一人舞台「東京オリンピック生まれの男」として上演した際にも、泉一は同市生まれの設定。映画化が決まってからは、改めて一人でロケハンを行ったという。

 当初、同館の撮影は外観だけの予定だったが、中も使えることになり、「まさか自分が一人で足を運んだ映画館で映画を撮れて、スクリーンに残せるとは。20年前に来た時に古い映画館だなと思っていたけど、今も変わらずあるということは素晴らしいことだと思う」と内村さん。「撮影中は公民館で山賊焼きを頂いたり、小口市長に来ていただいたり。皆さんに良くしてもらった」と振り返った。最後に、「本当に何度も塩尻に足を運んで良かった。時間があればまた一人でスッと来ます(笑)。皆さん、ありがとうございました」とあいさつすると大きな拍手が起こった。

 現在も変わらず、家族経営の同館。「20年前に対応したのは父。5年前に亡くなった父に初めて親孝行ができた気持ち」と同館の合木こずえさんは話す。舞台あいさつが決まってからは、うまく対応できるかどうか不安もあったというが、当日は地元青年会議所の有志らが応援に駆け付け、誘導などを行った。

 同館では年内いっぱい、異例となるロングラン上映を行う予定。「身近な場所でもスクリーンで見ると、少し違って見えて、新たな一面が発見できるはず。子どもから年配の方まで世代を超えて楽しめる作品なので、足を運んでほしい」と呼び掛ける。

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