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塩尻の書店で「BOOK&CAFE」 コーヒーに合う菓子作りの実演も

店内には特設コーナーも。(左から)児玉さん、康吉さん、美智子さん

店内には特設コーナーも。(左から)児玉さん、康吉さん、美智子さん

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 塩尻市の書店「中島書店」(塩尻市広丘高出、TEL 0263-54-3968)で5月21日、本とコーヒーを楽しむイベント「BOOK&CAFE」が開催される。

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 当日は、コーヒー専門店「カフェ・シュトラッセ」(朝日村)、障がい者支援施設「森のこびと」(同)、「生活クラブ生協」などが出店。オリジナルの「高原通りブレンド」で入れたコーヒーや、パン、焼き菓子、ハーブ、調味料などを販売する。地元の新聞販売店が各紙を用意するほか、「ほしねこ研究会」による籐籠(とうかご)編みのワークショップも行う。

 ゲストとして同市出身のクッキングコーディネーター・浜このみさんを招き、コーヒーに合う寒天を使った菓子作りの実演も。浜さんの父で児童文学作家のはまみつをさんが、古くから同店と交流があったことから実現した。

 昨年6月にスタートし、3回目となる同イベント。「買った本を、コーヒーを飲みながら読みたい」という声をきっかけに、同店社長・中島康吉さんと娘のスタッフ・美智子さん、「カフェ・シュトラッセ」の店主・児玉理さんが企画した。児玉さんは2008年に朝日村に移住してから、同店を利用。3年ほど前から中島さん親子がコーヒーを飲みに足を運ぶようになったという。「もともと紅茶党だったが(笑)、児玉さんの入れるコーヒーを飲んだら好きになった」と康吉さん。

 交流を深める中で、店を営む者同士、現状や今後について話すようになったという。「いわゆる『町の本屋さん』が、このままあり続けられるかという危機感、漠然とした不安は日々感じている。販売するだけではなく、人と人、店と人の間に漂うものを大切にしていきたい」と康吉さん。「本屋に入ったときの匂いや高揚感、『行きつけの本屋』があることで暮らしそのものが豊かになることを知ってほしい」と児玉さん。イベントとして楽しむだけではなく、「『何か』を持ち帰ってもらえる場になれば」と話す。

 これまでのイベントを振り返り、「商店街ならではのやり取りを目にできたことも新鮮だった」と児玉さん。「本屋の中には『何か』のヒントがたくさんある。今はネットで何でも買える時代だが、ネットでは感じられない『何か』を見つけにきてもらえれば」とも。

 開催時間は10時~16時。浜さんの実演は11時~15時、計3回を予定する。

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