「盆地」である長野県と山形県の工芸作家による合同展示会の「山ぼん長ぼん工芸展」が10月11日～21日、安曇野市豊科近代美術館（安曇野市豊科、TEL 0263-73-5638）で開催されている。

　同展は、「あづみ野ガラス工房」（安曇野市豊科南穂高、TEL 0263-72-8030）のスタッフが「作品発表の場に飢えている」というのが始まり。同美術館が縁のあった東北芸術工科大学の教授に相談を持ちかけ、工芸コースの大学院生が手を挙げたことで実現した。展覧会名の「山ぼん長ぼん」とは、「山形の盆地、長野の盆地から発信する」との思いから命名されたもの。

　作品はガラス、金工、漆、陶芸、テキスタイルと幅広いジャンルで展開されており、施設の構造をうまく利用した展示が施されている。各作品の繊細さや大胆さは、若手作家ならではの表現。

　開館時間は9時～17時 （入館は16時30分まで）。月曜・祝日の翌日は定休。入場料は、一般＝500円、大高生＝300円ほか。10月21日まで。

安曇野市豊科近代美術館