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まつもと市民芸術館の若手演劇集団が「稽古場発表会」-アフターパーティーも

アフターパーティーの様子

アフターパーティーの様子

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 まつもと市民芸術館(松本市深志3、TEL 0263-33-3800)で2月25日~27日、同館を拠点に活動する若手俳優でつくる演劇集団「レジデントカンパニー」による「稽古場発表会」が行われた。

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 同発表会は、同集団がいつも稽古場として使っている同館4階のスタジオで上演を行い、その後はそのままアフターパーティーを開くもの。4回目となる今回は、竹内銃一郎さん作「月ノ光」を上演。連続殺人事件が発生したチェコ・プラハの街で、保険外交員の兄と女優志望の妹が住むアパートを舞台に物語は描かれる。シリアスなストーリーながら、笑いを織り交ぜながら展開。殺人事件の核心に近づくと徐々に客席の緊張感も高まり、ラストは息を飲んで見つめた。

 上演後は、メンバーが軽食を用意し、そのままアフターパーティーに。客席に座ったままの観客にもキャストが積極的に声をかけ会話が弾んだ。芝居が好きで同館にもよく足を運ぶという安曇野市穂高の中川昭義さん・基久子さん夫妻は「こういう機会があると身近に感じる。若い人たちが頑張っているのを見ると応援したくなる」と話す。

 同集団は2007年4月に旗揚げ。現在、年に2~3回の本公演に加え、アウトリーチ(地域の学校や福祉施設に出向いて行う出張公演・ワークショップ)と同発表会を行っている。同発表会は「アンケートの記入だけではなく、もっとお客さんの生の声を聞いて、生かしていきたい」と2年前から開催している。

 「稽古場発表会は、見てもらった直後にお客さんの感想が聞ける貴重な場」と同集団の内藤栄一さん。感想や意見を聞いてフィードバックを行い、上演した作品はもちろん、今後の活動にも生かしているという。「松本を中心にして活動しているので、地域と密につながっていける場として、メンバーにとっても大切。松本で上演する意味を考えることもできる」と内藤さん。「皆さんの声を聞き、皆さんと一緒に作品を作り上げていくことができればうれしい」とも。

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