松本山雅F.C.は1月30日、まつもと市民芸術館（松本市深志3、TEL 0263-33-3800）で2011シーズンの新体制発表会を開き、今季のスローガンや新ユニホームの披露、8人の新加入選手を紹介した。

緑一色に染まる会場

　当日は1,000人以上のサポーターが詰め掛け、4階席まである会場は満席状態に。松本山雅の大月弘士社長が「今年はウサギ年で飛躍の年。J2に昇格するべく、新しいコーチ陣や選手を迎えた。クラブ一同、新しい活動が今後の礎になるよう努力していきたい」とあいさつすると、会場からは大きな拍手が沸き起こった。

　客席横から選手が登場すると、サポーターは選手の名前を呼び、大きな声援で迎えた。選手はサポーターと握手やタッチをしながらステージへ向かった。先日入団が決まった、元日本代表でＪ1の横浜F.マリノスに所属していた松田直樹選手が入場すると一段と大きな声援が。あまりのサポーターの熱さに選手たちは驚きながらも笑顔を見せていた。最後に吉澤英生監督が入場すると「吉澤山雅！」とコールが起こり、全員が壇上にそろうとサポーターは身に着けていたマフラータオルをかざし、勝利時に歌う「勝利の街」を歌って選手たちを迎えた。

　今季のスローガンは昨年に引き続き「One Soul」。「『One Soul』のコールが選手の支えになった。皆さんの声援が力になる。（シーズン終了の）11月にはみんなで笑えるように頑張りたい」大月社長が話すと、会場からは「One Soul」コールが上がった。

　全選手は一言ずつあいさつ。松田選手は第一声に「（サポーターの歓迎に）感動した」と発し、「山雅に来てよかったと確信している。山雅を全国区にしたい。必ずJ2に行く」と力強く話した。2007年まで山雅に在籍し、今季から再加入した片山真人選手がマイクを持つと、会場からは「お帰り」と声援が。「4年ぶりの山雅。以前よりチームが成長していると感じた。成長を支えてきた人たちの分まで頑張りたい」と意欲を見せた。キャプテンを務める須藤右介選手は「昇格に向けて、山雅に関わる全ての人と力を合わせて頑張りたい」と抱負を語った。

　会終了後には選手との交流会が行われた。松田選手を含む新加入選手8人との交流会には、抽選で当選したファンのみが参加。最初に各選手のサインをもらった大町市の高橋拓也さん（25）は「松田選手のオーラがすごかった。松本だけでなく、もっと広範囲で地域を盛り上げてほしい」。諏訪市の橋口卓司さん（41）は「家族で山雅ファン。木島徹也選手が好きで、今回兄の良輔選手が入団したので、兄弟プレーを見るのが楽しみ」と期待を寄せた。

　開幕戦は3月13日、ソニー仙台FCと県内会場で対戦する。