松本駅前の居酒屋地下でフラメンコライブ-信大生が情熱的な舞を披露

優雅なフラメンコが来場者を魅了した。

優雅なフラメンコが来場者を魅了した。

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 松本駅前の居酒屋「民藝酒処 木庵(もくあん)」(松本市中央1、TEL 0263-32-2986)で2月13日、信州大学フラメンコ部の学生を招き、フラメンコライブが行われた。

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 今回が2回目となるライブは、同店地下にある貸しきりパーティーなどに使うイベントスペースで行われた。「カンテ」と呼ばれる歌とギターに合わせて、学生によるフラメンコの踊りを披露。会場からは「オーレ」と掛け声がかかり、「コーヒールンバ」が流れると、来場客も体を動かしながら情熱的な踊りに興じる。曲の合間にはフラメンコの構成要素が歌、ギター、手拍子、足音であることなどの紹介や、手のたたき方などの即席講座も行われ、会場が一体となってフラメンコを楽しんだ。

 フラメンコライブの開催は、同店店長の塩月孝太郎さんが、同大学の学園祭「銀嶺祭」でフラメンコ部のステージを見たことがきっかけ。「とてもレベルが高かった。これは多くの人に見てもらわないともったいないと思って声を掛けた」と振り返る。塩月さんは、以前東京のスペイン料理店に勤めていた時にフラメンコに接し、時折フラメンコのライブも見に行っていた。「4年前に松本に戻って来てからは気軽にフラメンコと接する機会がなく、だったら自分でそういう場を作ろうと思った」(塩月さん)。

 今年卒業を迎えるフラメンコ部の宮原美里さん(4年)は「(塩月さんは)熱い気持ちを持っている人」と話す。宮原さんは在学中に半年間スペインへ踊りの勉強のために留学。「現地の人の生活がフラメンコを培ったと感じた。卒業してからも続けていきたい」と言う宮原さんには、ライブの終わりに後輩から卒業祝いの花束が贈られた。3月7日に東京 江戸川区総合文化センターで行われる全国学生フラメンコ連盟の公演が学生としての最後の公演になるという。

 「フラメンコはとにかく踊っている人がかっこいい。スイッチが入ると普段の彼女たちが大きく変わる」とフラメンコの魅力を語る塩月さん。「まだフラメンコを見たことがないという人に積極的に声をかけている。今後もフラメンコのライブを開催して、見る機会を作っていきたい」と次のライブ開催への意欲を見せる。

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