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松本・庄内でホタル観察会&学習会 ホタル「も」住める環境づくりに取り組む

観察会の様子

観察会の様子

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 松本市庄内の大型ショッピングセンター「コモ庄内」(松本市出川1)の北東側にある庄内北公園にの水路に今年もホタルが出現し始め、近くの小学生らが観察に訪れている。

学習会の様子

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 以前は付近一帯、川にはゲンジボタル、田にはヘイケボタルが生息していたが、区画整理工事に伴い年々数が減少。「ホタルの住める環境を残そう」と2003年に現地調査を始め、水路の移転を行った。その後、住民有志による「庄内ほたると水辺の会」が維持・管理しながら、勉強会や観察会などを開催。昨年はこれまでの取り組みが評価され、「第4回地域再生大賞」の優秀賞を受賞した。

 6月27日には、ゆめひろば庄内(同)で学習会が行われた。地域の住民や学生など約50人が参加。筑摩小学校4年生・後藤優花さんによるホタルについての発表のほか、信州大学名誉教授の藤山静雄さんが、ホタルの生態やこれまでの取り組みについて話した。

 学習会後は水路に移動し、観察会を開催。昨年は7月に入ってからホタルが多く出現し、ピーク時には約1200匹を数えたが、「今年は気温が低く、出現は少し遅め」と同会会長の青木繁之さん。16日から出始め、この日は30匹近くを確認した。「前日は16匹だった。今日は気温が上がったこともあり、急に増えた」。付近の親子連れや、日本ホタルの会の会員など約150人が訪れ、観察用のプラスチックカップに入れて光る様子をのぞき込む姿が見られた。

 ホタルに触ることができるのが同観察会の特徴。同会スタッフが説明や解説を行ったり、ホタルの数を数えたりしている。「皆で協力して、自然の水辺を未来に残していきたい。子どもたちをはじめ、多くの人たちに見にきてもらえれば」

 観察会は7月4日・11日にも行われる。実施時間は19時30分~21時ごろ。ホタルが最も光りやすい時間は20時過ぎ。

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