見る・遊ぶ

「ありふれた大切な毎日」テーマの陶芸展-松本のギャラリーカフェで

モノトーンの作品が並ぶギャラリー

モノトーンの作品が並ぶギャラリー

  • 0

  •  

 松本市のギャラリーカフェ「Gargas(ガルガ)」(松本市深志3、TEL 0263-39-5556)で現在、陶芸家・新田ひろみさんの個展「ありふれた大切な毎日」が開催されている。

[広告]

 器やカップ、一輪挿しなど約130点を展示する同展。新田さんはろくろを使わず、スライスした土を板や型に沿わせて形成するため、作品の表情が一つひとつ異なる。「温かみがある作品。固く焼いているので、普段使いしてもらいやすいのでは」と同店の熊谷幸枝さん。

 会場には、磁器と陶器で作られた白やベージュ、墨黒のモノトーンの作品が並ぶ。食器はサイズや形違いを用意する。花の形を連想させる皿は、両手で持ったときに手がくぼみにフィットして、持ちやすいつくり。持ち手部分が膨らんでいるスプーンは、振ると中に入った陶器の粒が「カランカラン」と鳴る。「シンプルなものも好きだけど、使ったときに楽しみがあるものもいいなと思って」(新田さん)。

 オブジェの制作に力を入れている新田さん。2009年に同店で行った個展でもオブジェを多く展示したが、今回は器類を中心にした。「自分が作った器を使った友人が、使い心地など感想を言ってくれる機会があった。自分の作品がその人の日常に入り込んでいるのがうれしかった」と新田さん。「東日本大震災が起こってから、日常の大切さをあらためて思った。展示タイトルは震災が起こる前に付けたものだが、たまたま以前から考えていたことと重なった」。

 「今まではシンプルなものやかっこいいもの、色もモノトーンと落ち着いた雰囲気でやってきたけど、見て元気になるような色使いにもチャレンジしてきたい」と今後の制作にも意欲をみせる。

 作品はすべて販売する。皿=840円~、カップ=1,050円~、花器=1,050円~、オブジェ=3,150円など。営業時間は11時~20時。会期中は4月18日・19日休業。入場無料。4月24日まで。

エリア一覧
北海道・東北
関東
東京23区
東京・多摩
中部
近畿
中国・四国
九州
海外
セレクト
動画ニュース