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松本で地域映画「まつもと日和2」完成上映会 映像で過去・現在・未来つなぐ

集まった8ミリフィルムは前作を超える347本。多くの市民が映画づくりに参加した

集まった8ミリフィルムは前作を超える347本。多くの市民が映画づくりに参加した

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 地域映画「まつもと日和2」の完成上映会が10月26日・27日、信毎メディアガーデン(松本市中央2)で行われる。

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 昨年2月に公開された「まつもと日和」に続く2作目で、市民団体「まつもとフィルムコモンズ」が市内で撮影された8ミリフィルムを集めて製作。1978(昭和53)年のやまびこ国体をはじめ、結婚式や入学式、運動会や祭り、田植えや稲刈りなど1950年代~80年代の町の様子や、日々の暮らしが映し出される。上映時間は約80分。

 市内の梓川小学校5年3組が、昨年度の総合的な学習の時間で8カ月かけて取り組んだ8ミリフィルムの提供者へのインタビューや身近な物を使って効果音を作る姿も紹介。市内を拠点に活動するデュオ「3日満月」、兄弟ユニット「キセル」の辻村豪文さん、エンディングテーマを歌うダンサー・モデルのアオイヤマダさんをはじめ、アルプス草笛会、信州大学ケルト音楽研究会「S-Celts」などによる音楽制作や、エキストラを募って手拍子を録音した様子なども収められている。

 制作を進める中で、1967(昭和42)年、松本深志高校の生徒が西穂高岳に登山中に起きた落雷遭難事故の一周忌の様子を収めた16ミリフィルムが見つかった。デジタル化するとともに、同級生に話を聞き、毎年行われている追悼式も取材した。三好大輔監督は「それぞれのエピソードをどう伝えていくか、まとめるのに苦心した。前作よりも幅広い、さまざまなテーマが入り、ドキュメンタリー要素が強くなった」と振り返る。

 同団体は、地域映画をきっかけに、世代を越えた市民が対話する場をつくり、地域コミュニティーを再生することを目指して2022年に発足。現在、30人以上が活動しており、大学生や20~30代の若いメンバーもいる。同作のプロデューサーを務めた妻の祐子さんは「フィルムの提供者や取材に協力してくれた方、一人一人に時間をかけて丁寧に向き合ってきた。その積み重ねが『2』らしさになっていると思う」と話す。

 当日は、同作に加え1作目も上映。アフタートークやライブも行うほか、同作に入りきらなかった映像を鑑賞する「サブシアター」や、8ミリフィルムに触れることができるビューワー体験も用意する。フードやドリンクのブースも出店する。

 料金は、前売り=1,300円、当日=1,500円、セット前売り=2,500円。学生と20歳以下は無料。チケットは信毎メディアガーデン窓口のほか、ウェブでも販売する。

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