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女性向けフリーマガジン「Fun Fun.」創刊-地域の目線で「街の楽しさ」伝える

松本パルコで行われている創刊号の表紙絵の展示

松本パルコで行われている創刊号の表紙絵の展示

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 フリーペーパーの企画・制作を手掛けるP&Kキーズプレイス(安曇野市)が3月28日、中信地域の情報を紹介する女性向けフリーマガジン「Fun Fun.(ファンファン)」を創刊した。

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 コンセプトは「女性に街をポジティブに楽しんでもらう」。25~35歳の女性をメーンターゲットに、松本・安曇野・塩尻地域の美容やファッション、カルチャーなどの情報を掲載する。同号の特集は「PACKAGE&COVER」。包装紙やラベルが目を引く菓子や雑貨、地域ごとにデザインされたマンホールなど、「包む」をテーマに中信地域のアイテムを紹介する。登場するモデルは県内の一般女性。表紙は、松本市在住のイラストレーター・古荘風穂さんとコラボレーションした。

 別冊で付けるクーポンはデザインにもこだわり、携帯電話で撮影しても使えるようにしたり、利用者にキャンディーを進呈したりと工夫も施す。「『単なる割引券』ではなく、『店の魅力』を感じてもらえるようにしたかった。安さではなく店の魅力で選ぶことが『街を楽しむ』ことにつながる。そういう仕掛けを作りたい」と同社の澤谷映さん。

 2009年から「長野美少女図鑑」を手掛ける同社。「エリアを絞り、地域から発信する細やかでダイレクトな情報誌を自社で作りたい」と企画・制作した。「東京ではなく、住んでいる人たちの目線で伝えたい。おしゃれなこと、面白いこと、楽しいことは、手の届く範囲にたくさんあることを知ってもらえたら」と澤谷さん。同号で特集したアイテムは全て、スタッフが実際に見て手にしたものだという。「ちゃんと体験して、自信を持って紹介したい。今後もそうしていければ」

 先週末は松本パルコで創刊イベントを行った。「『表紙がかわいい』と言ってもらえたり、本誌と別紙のクーポンを友達同士で分けて読んでいる人たちがいたりと、手応えを感じている」と同社の手塚龍也さん。クーポンを掲載した店側にも「これまでにない感じ」と好評だという。「大人がこの街で楽しく暮らしていることを伝えることが、若い人たちが街を知り、街へ出るきっかけになると思う」と澤谷さん。

 A4変形版16ページで、発行部数は3万部。松本パルコ、松本市内のツタヤ、中信地域の飲食店、ローソン(5月以降を予定)で配布する。今後は隔月で発行。現在、松本パルコ1階エスカレーター横で、創刊号の表紙絵の展示を行っている(4月13日まで)。

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