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松本・渚に革かばんアトリエショップ-職人が開業、対話通じ「理想のかばん」を

お客さまとの対話から「理想のかばん」が生まれる(写真左が正樹さん、中央がかずみさん)

お客さまとの対話から「理想のかばん」が生まれる(写真左が正樹さん、中央がかずみさん)

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 松本・渚に4月2日、革かばんのアトリエショップ「ESPEDiENTE(エスペディエンテ)」(松本市渚1、TEL 0263-88-2230)がオープンした。場所は、なぎさ幼稚園の斜め向かい。

メンズ、レディースなど幅広く対応。カラフルなかばんが並ぶ

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 主に欧州産の革を使い、かばんをメーンに財布や名刺入れなどの小物も制作・販売する。「お客さまの好みやイメージを、話を聞きながら丁寧に形にしていきたい」とオーナーで革かばん職人の高山正樹さん。

「パターンオーダー」と「フルオーダー」による受注方式が中心。「パターンオーダー」はサンプルを見ながらベースにする形を決め、革やステッチの色、パイピングや持ち手などを選んで作り上げていく。「何もないところからよりも実際に見ながら考えられるのでイメージしやすい」と高山さん。「使っていた財布が痛んできたので同じものを作ってほしい」という依頼もあるという。

 高山さんは安曇野市出身。会社勤めをしていた20代後半に、自身の財布を新調しようと思ったが好みのものがなく、革細工のキットを購入して自作したことがこの道に進むきっかけになった。「最初は趣味として楽しんでいたが、友人から頼まれて作ることが増えてきて、『商品としてどう評価されるか知りたい』と思うようになった」。松本市内の店で委託販売をするようになり、そこで池田町で手作りかばんの工房を営む革かばん職人と出会ったことが大きな転機に。仕事を辞め、その工房で修業を始めた。「趣味と仕事は全然違う。裁断から縫製まで、技術はもちろん、ものづくりに対する姿勢も含めて本当に一から学ばせてもらった」

 約6年間の修業を経て独立。直接コミュニケーションを取りながら制作したいという思いから、アトリエショップにしたという。「修業していた工房も、オーナーの奥さんがお客さまの話を聞いてスケッチして、それを元に制作していた。その人が求めているものを形にできるようなものづくりを自分もしていきたい」。妻のかずみさんと共に、一人一人の思いに耳を傾ける。「話をするだけでもいいので、気軽に立ち寄ってもらえれば」(かずみさん)。

 店名はイタリア語で「便利」「役に立つ」という意味を持つ。「お客さまの思いに寄り添って、それに応えるもの、喜んでもらえるものを作っていきたい」と高山さん。「お客さまの声を取り入れて、パターンの新作も増やしていければ」と意欲を見せる。

 価格は、A4トートバック「フォルテ」=4万5,000円~、「コモ」=7万9,800円~、フォーマルバック=5万500円~(いずれもパターンオーダー)、名刺入れ=2万1,000円など。営業時間は9時~19時。火曜定休。

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