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松本のギャラリーで彫刻家・舟越桂さん版画展-新作含む30点

「メゾチント」を用いた新作

「メゾチント」を用いた新作

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 松本・筑摩の「ギャラリー石榴(せきりゅう)」(松本市筑摩2、TEL 0263-27-5396)で現在、彫刻家・舟越桂さんの作品展「舟越桂 新作版画+」が開催されている。

版画に取り組み始めた1987年の作品も展示

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 舟越さんは1951(昭和26)年盛岡市生まれ。クスノキを用い、人間の姿をモチーフにした彫刻表現を手掛け、美術館や国際的な現代美術展に数多く出展。1987(昭和62)年からは、継続的に版画制作にも取り組んでいる。

 同展では、新作7点を含めた約30 点を展示する。初の試みである「メゾチント」という技法を用いた新作は、黒から白への濃淡と濃密な黒が特徴。「重くて存在感がある作品。黒の深さが『メゾチント』ならではだと思う」と同ギャラリーの薄井みゆきさん。

 これまで発表した作品も併せて展示。リトグラフ、ドライポイント、エッチングなど、異なる技法の版画作品やドローイングも並ぶ。「一人の作家でありながら、大きく表情が異なる。その変化も感じてもらえれば」と薄井さん。「『人のかたち』を追い求め、常に新しい表現方法で発表し続けているのだと思う」と話す。

 木彫作品からファンになり、「手元に置きたい」と版画を求める人も多いという。「彫刻をモチーフにした作品もあるが、人間の多面性をダブルイメージで表した二次元ならではの作品もある」と薄井さん。「新作は、彫刻そのものに近い雰囲気を感じられると思う。ぜひ足を運んでじっくり見ていただければ」とも。

 価格は20万円前後~。開館時間は10時~18時。入場無料。4月21日まで。

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