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松本市長選へ投票呼びかけ 模擬投票所、投票記念カード、ウインドーアートで

模擬投票所に置く投票箱と記載台は以前使われていたという「本物」

模擬投票所に置く投票箱と記載台は以前使われていたという「本物」

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 松本市長選挙(3月17日投開票)の投票を呼びかける取り組みが、市内各所で行われている。

デザイナー・小林萌さんが手がけた投票記念カード

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 信濃毎日新聞松本本社の「信毎メディアガーデン」(松本市中央2)では模擬投票所を設置。「投票したい、または投票した候補」と11項目の「松本市長選で重視する政策」を選んで記入し、投票箱に入れる。立候補者5人の政策を比較できるようにと、同紙2月24日朝刊の特集紙面「マニフェストスイッチ」なども掲示。投票日前日の16日まで設け、結果を集計して紙面で発表する。開設時間は9時~19時。

 同社は、松本工業高校、信州大のサークル「信州大学地域参画プロジェクトCHANGE(チェンジ)」と連携し、若者に対する意識調査や松本パルコ周辺の商店主に意見を聞くフィールドワークなどを行ってきた。松本工業高校2年生6人は、校内で市長選への関心について調査し、先月24日の立候補予定者座談会にも参加。同サークルは、立候補予定者にアンケートを実施したほか、若者の政治参加に取り組む団体や投票行動に詳しい専門家に助言を求めたり、市選挙管理委員会事務局に不在者投票の方法について聞いたりして、情報発信に努めた。

 同社の岩間基樹報道部長は「松本パルコの閉店後の活用など若者にとって身近な話題もあって、実際に話をしてみると、興味を持ってくれる人が多い」と話す。松本市長選では前回2020年の際にも市内の高校と連携するなど、若者の選挙や社会活動への参画を呼びかけてきた。模擬投票所も前回に続いて2回目。「20歳前後の人たちは、10年、20年後の主役。若いうちから取り組むきっかけになれば」とも。

 市内在住のデザイナー・小林萌さんは、オリジナルの投票記念カードを用意し、書店「栞日(しおりび)」(深志3)など3カ所で配布する。水彩で「I VOTED」と描いたカードの上に、「our future is made by our hands.」のスタンプを一枚一枚押して制作した。投票日当日のほか、期日前投票や不在者投票、信毎メディアガーデンでの模擬投票にも対応し、店頭で自己申告して1人1枚持ち帰ることができる。

 同店のウインドーには、イラストレーター・山本ひかるさんが松本の町に暮らす人々を線画で描き、「選挙いこう」と呼びかける作品を展開。同じデザインで着色したものを、ポスターデータとしてダウンロードできるようにもしている。店主の菊地徹さんは「さまざまな人がさまざまな形で投票を呼びかけることで、一人でも多くの人に興味を持ってもらえれば」と話す。

 期日前投票所は現在、松本バスターミナルやなんぷくプラザなど市内4カ所。14日にはさらに7カ所開設する。

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