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松本「元町パン」が拡張移転-自家製粉にこだわり石臼設置スペース確保

約2倍の広さになった店内。駐車場も広くて利用者にも好評とのこと

約2倍の広さになった店内。駐車場も広くて利用者にも好評とのこと

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 松本市の清水小学校近くに10月18日、「AGATA BAKERY(あがたベーカリー)」(松本市県2、TEL 0263-33-7088)が移転オープンした。

移転して新設した棚に並ぶパン

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 今年9月まで、やまびこ道路沿いで「元町パン」として5年半営業していた同店。店主の酒井弘明さんは「自家製粉したくて移転を決めた。前の店は手狭だったので、石臼を置くことができるスペースを確保したかった」と移転の動機を話す。原料の小麦はすべて県内産のものを使用。店内で製粉する量は1日10キロくらいだという。「風味が飛ばないようにゆっくり回すと、1日ずっと回してもそのくらいしかひけない。足りない分は製粉されたものを使っている」。

 パンは70~80種類を用意。「石臼挽き山型食パン」(320円)、「石臼挽きクロワッサン」(150円)など自家製粉した粉を使用したものや「昔ながらのシンプルなバケット」(250円)などが並ぶ。「石臼挽き小麦と自家製酵母のカンパーニュ」は、「はちみつ」「マロングラッセとクリームチーズ」「いちじくとくるみ」「オレンジとカレンズ」(各280円)など種類も豊富。パン以外にもプリンやフルーツケーキ、シフォンケーキなども販売する。「店の広さが約2倍になったので商品がたくさん置けるようになった」と酒井さん。以前は期間限定だったベーグルなども定番化して販売する。

 店舗面積は約9坪。少しレトロで温かみのある雰囲気の店内には、前店から使い続けるショーケースも。以前、この場所で営業していた店で使われていた机やタンスなども置き、店の雰囲気にうまく溶け込ませた。

 オープンして3週間。前店からの常連客や地域の人が足を運んでくれているという。「石臼びきをもっとアピールできるような商品を増やしたい。調理パンももう少し増やせれば」と酒井さん。「ゆくゆくは小麦も栽培していきたい。スペースが広くなったのでパン教室も開きたいし。石臼びきの良さや、材料のことなどパンができる過程についてもいろいろ知ってもらえれば」とも。

 営業時間は9時~18時30分。木曜定休。

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