出版を手がけるカントリープレス（長野県長野市）は長野県内の男性向けのファッション情報を掲載するフリーペーパー「MEN’S NaO」を創刊し、11月上旬から県内で配布を始めた。創刊号の表紙は松本のセレクトショップ「DIALOGE（ダイアローグ）」（松本市中央2、TEL 0263-32-3231）で撮影された。

　同社が出版している長野県のタウン誌「NaO」11月号（10月20日発売）の第2特集だった「MEN’S NaO」を11月に入りフリーペーパーとしても配布。同社はサブカルチャーを扱うフリーペーパー「日和」も発行しており、担当の稲田英資さんは「『日和』でもファッションページの反響が大きく、今回の『メンズ』というくくりは自然発生的に出てきたもの。『NaO』の第2特集として掲載され、なおかつフリーペーパーとしても発行するというコラボレーションが、ファッション店側に受け入れられた」と話す。

　表紙の撮影が行われたのは9月末。「DIALOGE」の店長、橋場英太朗さんは「コンクリートの排他的な感じと、着用する服のツヤ感のコントラストが際立つ」と考え、撮影場所に店舗裏を選んだ。実際に撮影して、稲田さんもカメラマンもコンクリート壁とモデル、服のバランスが気に入り、当初は予定されていなかった表紙用にも撮影が行われた。

　「メンズファッションは、素材や言われ、こだわりなど語るべきところが多い」（稲田さん）という企画に賛同した橋場さんは「当店の世界観が場所・モデル・スタイリングと上手く融合し、表現できたと思う。これからも長野県全体のメンズファッションシーンのレベルを上げる、その担い手の一つになっていければ」と話す。

　同誌は今後、年2回の発行を予定している。

カントリープレス