服とおもちゃを扱う「so far」(松本市大手2)が松本・女鳥羽川沿いにある浅川ビル1階に5月16日、オープンした。
店舗面積は約10坪。名古屋から移住した北川啓太郎さんと南依さんが夫婦で開業した。店内はナチュラルな木目調と白をベースにすっきりとした印象に仕上げた。
アイテムは新品・中古を問わず、国内外からセレクト。おもちゃは「地域の文化」が伝わるかどうかを基準にしているという。啓太郎さんは「子ども、大人は関係なく、『こういう面白いものがあるよ』とたくさんの人に伝えたくなるものを直感的に選んでいる」と話す。
その一つが米南西部の先住民族に伝わる精霊をかたどった木彫りの人形、カチナドール。色鮮やかな装飾とユーモラスな表情で、カラスやフクロウ、リス、トカゲなどの動物や太陽といった名前が付けられている。フィンランドの玩具メーカー「JUKKA(ユッカ)」やイタリアのデザインブランド「DANESE(ダネーゼ)」の木製パズルもある。
国内各地の郷土玩具も紹介。和紙をのりで練り合わせて作った芯に、何枚もの和紙を貼り重ねて彩色した「紙塑(しそ)人形」(山梨県)や、素朴さの中に独特な色合いの華やかさがある「三春張子」(福島県)などを用意する。
啓太郎さんは名古屋の洋服店に12年ほど勤務。「いずれは自分の店を持ちたい」と考えていたという。南依さんが旅行で訪れて以来、時々足を運んでいた松本を、啓太郎さんも「山と川があって、町の雰囲気が良い」と気に入って移住を決めた。
2人は「川」に縁があるという。「今の名字だけではなく、私の旧姓も『川』の字が入っていた」と南依さん。川の側の物件で、ビル名にも「川」が入っていたことにも後押しされた。「インターネットで世界は広がったが、五感を大切にして、実際に見て触れて得られる楽しみと出合える場にしていければ」と啓太郎さん。南依さんは「地元の皆さんに、長く愛される店にしていきたい」と笑顔を見せる。
営業時間は11時~18時。水曜定休。