「爆音映画祭2026in松本」が、まつもと市民芸術館(松本市深志3)小ホールで6月2日、開幕した。主催はNPO法人「コミュニティシネマ松本CINEMAセレクト」。
2008(平成20)年に東京で始まり、全国各地で展開されている爆音映画祭。音楽ライブ用の音響設備一式を事前に持ち込み、プロデューサーの樋口泰人さんが一作品ごとに「音」を作る。
7日間で13作品を上映。窪塚洋介さんと松田龍平さんがダブル主演した「次元を超える」(4日19時)は、行方不明になった修行者とその捜索を依頼された暗殺者が繰り広げる、時空を超えた追跡劇を描く。豊田利晃監督と窪塚さんのアフタートークも予定する。
2つの特別プログラムも用意。音楽家の井手健介さん、甫木元空さんによる「幽体離脱ツアー」(5日19時)では、2人が共同監督を務めた短編映画「エクスネ・ケディの幽体離脱」と「エクスネ・ケディの白日夢」を上映した後、ライブパフォーマンスを披露する。青山真治監督特集(6日10時)では、「エリ・エリ・レマ・サバクタニ」と「赤ずきん」上映し、樋口さんと甫木さんによるトークを行う。
封切直後の「シラート」(6日19時)と、「ギデンズ・コーの功夫(カンフー)」(7日14時45分)も爆音上映。ほか、「落下の王国」(7日10時)、「ポーラX」(7日17時15分)など新旧織り交ぜた多彩なラインアップを展開する。
初日の2日は、V系(ビジュアル系)カルチャーを背景にした青春ドラマ「V.MARIA」を上映。アフタートークでは、宮崎大祐監督が登壇した。V系をテーマにした作品の構想は以前からあったといい、同作を「(自身が好きだった)90年代と今、そして未来という3つのV系を交ぜたような作品」と表現。シネマスコープを効果的に用いて過去と現在のシーンを描き分けるなど、技術とその意図についても解説し、「スマホ時代を超えたAI時代に、映画で何ができるかを考えた」と振り返った。
ここ数年は、ユーチューブやショート動画に接する時間が増えたという宮崎監督。同作の爆音上映は初めてで、「今日また映画の扉が開いた。やはり映画は音が大きい方がいい。この音で見るのは絶対に面白いと思う」と話した。
チケット料金は、幽体離脱ツアー=4,500円(前売り4,000円)、青山真治監督特集=3,000円(同2,500円)、それ以外は一般=2,500円(同2,000円)、大学生以下=2,000円(同1,000円)。前売りはいずれも枚数限定。まつもと市民芸術館と電子チケットサービス「teket」で販売する。上映日時はウェブサイトで確認できる。