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松本・里山辺にそば店「島むら」-「幻の在来種」栽培・収穫して提供

店内の壁にはそば畑の写真も

店内の壁にはそば畑の写真も

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 松本・里山辺に11月7日、そば店「島むら」(松本市里山辺、TEL 0263-50-5453)がオープンした。

「幻の在来種」を使ったざるそば

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 店舗面積は約20坪。席数はカウンター、小上がり合わせて16席。そば粉は、現在はほとんど作られておらず、「幻」ともいわれている在来種を使用する。店主の島村與十さんが山形村の畑で栽培し、今年10月に収穫。玄そばを乾燥させ、石抜き、磨きを行った後に石臼で自家製粉し、手打ちしている。

 冷たいそばは「ざるそば」(750円)と「ざるそば大盛り」(1,000円)、温かいそばは、もみのりを散らした「花巻そば」(600円)、「おろしそば」(700円)、「とろろそば」(900円)を用意する。冷たいそばつゆは地元・大久保醸造店の甘露しょうゆを使った本かえしと、かつお枯本節を使用。温かいそばつゆはそのまま飲めるようにと、昆布やシイタケも使って仕上げた。

 「40年ほど前に山形村の唐沢集落で食べたそばの味が忘れられない。あのそばをどうしても食べたかった」と島村さん。松本周辺のそばは交配したものが増え、在来種は乗鞍や奈川など一部栽培しているところもあるが「買い求めると高い」と自ら育てることに。経営していた会社の代替わりのタイミングとも重なり、そばに打ち込んだ。「65歳にもなって、かなりハードに働いている(笑)」

 「本当においしいそばを、なるべく多くの人に味わってもらいたい」と島村さん。「地元の人にも地元のそばの良さを知ってもらえれば」とも。

 営業時間は11時30分~14時30分、16時30分~20時。月曜定休。

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