「世界一」を生んだマスターブレンダー、松本のパブが招きイベント

マスターブレンダーの佐藤さん(中央)を囲んで

マスターブレンダーの佐藤さん(中央)を囲んで

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 松本・新伊勢町通りにあるパブ「摩幌美(まほろび)」(松本市中央1、TEL 0263-36-3799)で5月27日、ニッカウヰスキーの元マスターブレンダーで現在は同社の顧問を務める佐藤茂生さんを迎えて「モルトウイスキーを楽しむ会」が開かれた。

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 今回の来店は、同店のオーナー堀内貞明さんが東京で行われるウイスキーのイベントにスタッフとして参加した際、講師だった佐藤さんと知り合い、交流を深めていったことがきっかけとなった。

 佐藤さんは、ニッカウヰスキーでウイスキー作りの中心人物である「ブレンダー」として「ピュアモルト」(1984年発売)、「フロム・ザ・バレル」(1985年発売)などを世に送り出した。1997年に竹鶴威社長(現相談役)より「マスターブレンダー」を引き継ぎ、ニッカウヰスキーの3代目「マスターブレンダー」となる。佐藤さんが開発に携わった「シングルモルト余市1987」が今年4月、スコットランドで行われたWWA(ワールド・ウイスキー・アワード)で世界最優秀賞である「ワールド・ベスト・シングルモルトウイスキー」を受賞。スコットランド以外の蒸留所からでは初の受賞となった。

 当日は、佐藤さんと元松本在住のアサヒビール・ウイスキーアンバサダーである平賀節朗さんを迎え、同店の常連ウイスキー愛好家14人が、「余市」「宮城峡」などのウイスキー開発エピソードやマスターブレンダーとしての考え方に耳を傾けた。佐藤さんからは受賞作である「シングルモルト余市1987」が振る舞われ、世界一の香りと話を楽しんだ。

 後半では参加者からの質問も。「寿司屋に持ち込むウイスキーでおすすめは?」という問いに、「モルトウイスキーは(寿司と合わせるのが)難しいかもしれないが、竹鶴の12年あたりがいい。でも私ならスーパーニッカの水割りですね」と答え、参加者の笑いを誘った。

 長野市から参加した中沢清文さんは「今日はウイスキーセミナーとは違って、すごく身近な人に感じられた。『ウイスキーには味がない。そう感じるのは香りがあるから』と言う話が一番衝撃的だった。これからは今日聞いたおすすめの飲み方で飲んでみたい」と話していた。

 「ブレンダーという仕事をしていると、ブレンデッドウイスキーを飲んでもらいたいという思いが強い。そのためにもシングルモルトウイスキーを試して、知ってもらいたい」と佐藤さんは話す。

Pub摩幌美ニッカウヰスキー ブレンダーズバーマスターブレンダーが愉しむ モルト&ウォーターを求めて(C-Style)松本でスコッチモルトウイスキーの試飲会-愛好家40人が参加(松本経済新聞)仙台ブランドのシングルモルト新商品、1,000円台で販売へ(仙台経済新聞)

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