見る・遊ぶ

浅間温泉で陶芸家・田中一光さん個展-「完成度高まった」作品450点超

多数の作品が並ぶギャラリー内

多数の作品が並ぶギャラリー内

  • 0

  •  

 浅間温泉の「手仕事扱い処GALLERYゆこもり」(松本市浅間温泉3、TEL 0263-46-2066)で現在、陶芸家・田中一光さんの個展「ウツワ×水玉模様×カフェ=SO CUTE♪」が開催されている。

水玉、ストライプ、ボーダー、クロスの柄物

[広告]

 皿やマグカップ、急須、酒器、花器など62種、約450点を展示。水玉、ストライプ、ボーダー、クロスの柄物も豊富に展開する。今年の「工芸の五月」の企画で制作した八角皿も。「ろくろでずっと丸いものを作ってきたので、角があるものは新鮮」

 田中さんは松本市生まれ。大学卒業後、埼玉で約3年間修業を積み、2004年に松本で独立。2010年4月には「田中一光製陶所」を設立し、制作活動を続けている。「今年の春ごろから、色も形もある程度納得できるものが作れるようになった」と田中さん。「これまで積み重ねてきた経験があってのことだと思う。土と対話し続け、素材の特徴が感覚的に分かる段階に入った感じ。今までは、展示会が終わると反省ばかりだったが、最近は反省点も前向きに受け止められるようになった」と話す。

 「春先の個展を見て『楽しそう』という印象を受けた」と同ギャラリーの瀧沢一以さん。同展でも楽しさを出そうと、田中さんの器を用いてお茶とお菓子のセット(500円)を用意。お茶は「堤治」(深志2)が煎茶とほうじ茶を、お菓子は「cafe matka(マトカ)」(大手2)がフロランタンサブレ、ベイクドチーズケーキ(~11月15日)、あんぱん(同16日~24日)を提供する。「模様もポップでかわいいので、カフェのように楽しめたらと思って企画した」

 最近は、「今の技術でどのくらいできるかやってみよう」という気持ちで作陶しているという田中さん。「これまで作ってきたものはもっと磨き上げていけるように思うし、応用してさらなる可能性も模索していきたい」と意欲を見せる。

 以前から田中さんの器を使っている人は、作品を手にして「より洗練された感じがする」と話すこともあるという。「田中さんの作品は、柔らかさと美しさを兼ね備えている。時にその二つは相反することもあるが、そのあんばいが絶妙」と瀧沢さん。「初めて手にする人には作品の良さを、愛用している人には最近の変化を感じてもらえればうれしい」とも。

 作品は全て販売する。小皿=1,890円~、カップ=2,625円~、花器=15万円など。営業時間は10時~18時。火曜・水曜定休。入場無料。今月24日まで。16日・24日は田中さんが在廊予定。

  • はてなブックマークに追加
エリア一覧
北海道・東北
関東
東京23区
東京・多摩
中部
近畿
中国・四国
九州
海外
セレクト
動画ニュース