まつもと市民芸術館の若手演劇集団が公演-「TCアルプ」として始動

衣装合わせの様子

衣装合わせの様子

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 まつもと市民芸術館(松本市深志3、TEL 0263-33-3800)を拠点に活動する若手俳優でつくる演劇集団「TCアルプ」の公演「ネコの星」が3月2日~4日の3日間、行われる。

メンバーが話し合い、動きをつけていく

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 同作品は、3匹の猫が2つの冒険を通じて大切なものを探していくというストーリー。ドイツの作家ヨルク・リッターの小説「星を見つけた三匹の猫」を演劇に仕立てた。同集団がこれまでに出張公演などで、幼稚園・保育園を中心に19カ所で披露してきた「グリム・グリム・グリム」に続く「世界の児童文学発掘プロジェクト」第2弾となる。

 同集団は2007年に旗揚げ。現在、年2~3回の本公演と、アウトリーチ(地域の学校や福祉施設に出向いて行う出張公演・ワークショップ)などを行っている。先月、新メンバーを募集してオーディションを行い、3人が加入。現在10人が所属している。これまで「レジデントカンパニー」として活動していたが、2月から「TCアルプ」を正式名称に。「個性豊かな人材がそろい、作品や表現に幅も生まれる。いよいよ松本で制作した作品を全国で上演する可能性も見えてきた」と同館芸術監督の串田和美さん。「TCアルプ」としては今回が初めての公演となる。

 18日の稽古では、役者のセリフや動き付け、衣装合わせ、舞台装置や照明の打ち合わせなどが行われた。セリフを確認した後、メンバー同士でどのように動いていくかを話し合う。その動きをもとにして、演出の串田さんが削ったり付け加えたりしながら舞台を創り上げていくという。これまでの舞台での演出や、映画のワンシーンなども参考にしながらイメージを伝え合い演技を膨らませる。新メンバーの下地尚子さん、高橋英希さん、直原薫さんも積極的に参加、話し合いが続いた。

 25日からは関連イベントとしてイラスト展「ネコと星と夜空の夢と」も開催。地元アーティストなど14人が、原作の小説を読んで描いた作品を展示する。

 上演は2日19時~、3日14時~・18時~、4日14時~。チケットは、一般=2,000円、高校生以下=1,000円。同館チケットカウンターかチケットセンター(TEL 0263-33-2200)まで。イラスト展は今月25日~3月4日、同館エントランス・チケットカウンター前で行う。

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