安曇野のギャラリーで独創的な木彫作品展-動物と人間が融合した姿の立体像

白水ロコさんの鮮やかな作品。奥が「雲雀」、手前が「孔雀」。

白水ロコさんの鮮やかな作品。奥が「雲雀」、手前が「孔雀」。

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 安曇野の「ギャラリー有遊(ゆうゆう)」(安曇野市有明、TEL 0263-81-5533)で現在、彫刻家・白水(しろうず)ロコさんの個展「白水ロコ展」が開催されている。

鳥の頭部と柔らかなラインの女性の胴体を持つ「雲雀」

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 白水さんは「さまざまな生き物が共存できる世界になるように」という願いをテーマに、動物と人間が融合した姿の木彫立体像をメーンに制作を続けている。「自分の目線を感じてほしい」と等身大サイズにこだわり、「はっきりした色を使いたい」と色鮮やかな着色を施す。

 同展に展示する作品は女性の顔を持つ作品が多い。一見奇怪な姿の作品だが、遠くを見つめる女性の表情はで柔らかく穏やか。一つの作品の中に鮮やかな色を多く使っても、絶妙なバランスでなじんでいる。「雲雀」は、鳥の頭部と柔らかなラインの女性の胴体を持つ作品。鮮やかな朱色に着色された胴体は羽で覆われ、両手の先からは果樹が生えている。「天に向かって伸びてゆく樹木で、豊かな自然を願う表現をした」(白水さん)。そのほか、「自身が女性なので、どうしても女性の顔や体の作品が多い」という白水さんが挑戦した数少ない男性的な作品「Forest Keeper」も展示する。

 白水さんは愛知県出身。現在は北安曇郡松川村で制作活動を行っている。「一つの作品につき制作期間は2~3カ月ほど。作品はモチーフのイメージを生かしつつ、面白い形を作り上げる」と白水さん。「作品が大きいので、『見る』というよりも『体験する』という感覚を味わってもらえると思う。いろんなことを素直に感じてもらえれば」とも。作品は一部販売も行う。価格は15万円~。

 営業時間は10時~16時。月曜定休。入場無料。8月30日まで。

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