信州大学の講義室でライブ&トーク公開収録-学生サークルが番組制作

「Crude Music Vol.4」さよさんを迎えての収録の様子。

「Crude Music Vol.4」さよさんを迎えての収録の様子。

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 信州大学(松本市旭3)の講義室をスタジオにして公開録画されているライブ&トーク番組「Crude Music」が、「信州大学テレビ」で5月から放送されている。

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 「信州大学テレビ」は、番組の企画・制作を通じて学生の創造力・コミュニケーション力などあらゆる能力の開発を目指して作られた国内初の大学専門チャンネル。2006年10月からテレビ松本ケーブルビジョン(里山辺)で放送している。現在、同大学には4つの番組制作サークルがあり、ニュースや大学内での講座や公開講義、音楽やドキュメンタリーなどの番組を制作、放送している。

 同番組を手がけるのは人文学部の学生を中心に、松本地区の学生で構成されているサークル「スタジオ・ライズ」。今年に入って「本格的な音楽番組を制作したい」と、スタッフで話し合い、3月ごろから準備を始め、4月には1回目のライブを開催。毎月1組のアーティストを迎え、2時間ほどかけてトークとライブを収録。編成して翌月に30分番組として放送している。

 同サークル代表で経済学部3年の田畑亮さんは「普段、大学に来ることがない人にも足を運んでもらえるように、講義室でのライブを企画した」と話す。講義室を使用するため、平日は使えず、休日でも他の講義室で講座や模試が入ると使えない。「準備の時間が限られてしまうので…予想以上に大変。スケジュールの調整に苦労している」(田畑さん)。

 番組のMCを務める人文学部4年の綱野合亜人さんは「普通の音楽番組を見ている人にも『すごい』と思われるような番組にしたい」と話す。音響や照明などを本格的に設置、カメラも4台配置し、入念にリハーサルを行う。「学生が作っているということを感じさせないような『レベルの高いもの』を作りたい」と意気込みをみせる。

 12日には、安曇野市出身・在住のアーティスト、さよさんを迎えて収録が行われた。照明や音響装置を設置した講義室は、さよさんがMCで「(教室と聞いていたので)どんなところかと思っていたら、本当にスタジオみたいで…。セットも素晴らしいし、照明も音響もいい」と話すほど。トークでは、シンガーソングライターになったきっかけや、どのように曲を作っているかなどを話し、ライブでは4月に発売したシングル「桜」などを含め12曲を披露。ライブ後には、観客から集めた質問にさよさんが答える時間も設けた。

 番組は信州大学テレビで8月に放送予定。今後も月に1度、公開収録を行う。9月には5~6組を迎えて収録する拡大スペシャル版も企画している。

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