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松本・浅間温泉で7人の作家による現代アート展 明治時代築の母屋を会場に

「食卓の間」の様子

「食卓の間」の様子

 7人の作家による現代アート展「ゆこもりアートクエスト」が現在、松本・浅間温泉の「手仕事扱い処(どころ)GALLERYゆこもり」(松本市浅間温泉3、TEL 0263-46-2066)で開催されている。

「滝」と各作家のコラボ

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 湯治場の建物の一部を改装した同ギャラリーが、30年ほど前まで同温泉の外湯の一つ「疝気(せんき)の湯」として営業していた母屋の部分を会場にして企画。各部屋や廊下などさまざまな場所に約90点の作品を展示する。

 日本画・仏画を手がける小澤亜希子さんは、金箔(きんぱく)を重ねたものを細く切り、一本一本貼り付けて装飾する截金(きりかね)の技法を用いた作品を中心に出品。「倶利伽羅龍剣(くりからりゅうけん)」を手にした不動明王は、同ギャラリー近くの不動院にある不動明王を見て描いたという。以前、倶利伽羅剣に巻き付く竜を描いた作品と対にして並べた。

 「ヤマシタハリコ店」のヤマシタさんは、鳥などの動物や、十二支を擬人化した張り子を制作。「食卓の間」のちゃぶ台を囲んだり、棚やかもいの上に置いたりして、にぎやかな空間に仕上げた。安達原玄仏画美術館(山梨県)の館長で仏画講師の安達原千雪さんは、フェルトで作った「ちっちーず」を、浅間温泉にまつわる仏画と組み合わせた。

 「itoatelier」の伊藤理絵さんによる青色が特徴的な椅子作品は、会場内の随所に配置。実際に座って作品を見られるようにした。今回、チャレンジ枠として参加する安達原旭さんは、いくつもの自画像を並べた作品を出品。会期中に手を加え、少しずつブラッシュアップしているという。

 作家同士のコラボもある。「湯煙雲雨(ゆえんうんう)」は、花と雑貨のアトリエ「lilas blanc(リラブラン)」を営む久保るいさんが温泉の湯気をイメージして天井にスターチスを飾り、小澤さんが木板に着色して床に置いたおけに落ちる水滴を表現した。「桶(おけ)の間」には、染色作家の雨宮沙紀さんが水色のオーガンジーの布を熱で形状記憶させ、絞り縮めてつなげた「滝」が出現。各作家が作品を入れたおけを周りに置いた。同ギャラリーの瀧沢一以さんは「設営時に皆さんが、母屋の以前の姿を想像してくれたり、コラボを楽しんでくれたりして、面白い空間が出来上がった」と話す。

 会場内には、外湯だった頃の説明文や、窓の外に見える横谷沢の紹介文を用意。接写した写真から作品を探す「クエスト」やワークショップなど、体験型イベントとして楽しめるように工夫した。瀧沢さんは「母屋での企画は初の試み。作品と一緒に空間も楽しんでもらえれば」と呼びかける。

 営業時間は10時~18時。日曜・木曜定休。6月27日まで。ワークショップは「生花アレンジ」(10日)、「アートセラピー」(27日)などを予定する。

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