暮らす・働く

松本の農園とゲストハウスが「援農ステイ」 旅行中に畑仕事、農業を身近に

農園「ふぁーむしかない」を経営する鹿内さん夫婦。1ヘクタールの畑で、年間を通じて約70種類の野菜を育てている

農園「ふぁーむしかない」を経営する鹿内さん夫婦。1ヘクタールの畑で、年間を通じて約70種類の野菜を育てている

  • 144

  •  

 松本・和田の農園「ふぁーむしかない」(松本市和田)とゲストハウス「tabi-shiro(タビシロ)」(城西1)が、旅の合間に畑の手伝いをする取り組みを始めた。

作業場の様子

[広告]

 同ゲストハウスの宿泊プランのオプションとして提供。毎週土曜の午前中に、ゲストハウスから車で25分ほど離れた農園に移動し作業する。内容は野菜の収穫や、出荷作業、草取りなどで、時期によって変わる。作業後、参加者には規格外の野菜を渡す。

 同農園は鹿内治樹さんと妻の真美さんが経営。無農薬・無化学肥料で、年間を通じて約70種類の野菜を栽培し、市内の飲食店をはじめ個人客や食のセレクトショップに出荷している。

 同ゲストハウスとは、オーナーの小澤清和さん・智子さん夫婦やスタッフが援農に来ており、以前からつながりがあった。「清和さんは移住者とのコミュニティーを持っていて、農園のことも広めてくれた。話を聞く中で、県外からの移住者は畑や自然に興味があると感じていた」と真美さん。清和さんに今回の企画を提案され、先月から参加者の募集を始めた。

 5年ほど前から「畑サポーター」として、有給ではなく援農のスタイルで参加者を集めてきた鹿内さん夫婦。治樹さんは「お礼は商品にならない野菜を渡すことしかできないが、参加してくれた学生が料理の写真を送ってくれたこともあり、うれしかった」と振り返る。雪が降る12月からは作業が減るため、実施は相談して決める。真美さんは「これをきっかけに農園を知ってもらい、春になったら多くの人に来てもらいたい」と笑顔を見せる。

 申し込みは、宿泊予約後、農園へ電話する。締め切りは援農前日の12時。

  • はてなブックマークに追加
エリア一覧
北海道・東北
関東
東京23区
東京・多摩
中部
近畿
中国・四国
九州
海外
セレクト
動画ニュース