松本の老舗文具店「文具の遠兵」がリニューアル-万年筆需要増も

「2009年のスケジュール帳も入荷しはじめました」と細萱さん。こだわって選び抜かれた商品が多数並ぶ。

「2009年のスケジュール帳も入荷しはじめました」と細萱さん。こだわって選び抜かれた商品が多数並ぶ。

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 松本の老舗文具店「文具の遠兵(えんひょう)」(松本市中央1、TEL 0263-32-6350)が9月1日、リニューアルオープンした。

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 創業は寛政元年(1789年)と歴史のある同店。「お客さんが希望の品を見つけやすいように」と商品の見直しを行い、2フロアで営業していた店舗を1フロアに縮小、需要の多い商品を充実させてのリニューアルとなった。

 「最近の文房具事情」として「万年筆の購入者が増えてきた」と専務の細萱幸子さん。高額なイメージのある万年筆だが、最近では手ごろな価格のものも多数販売されている。

 「ペリカーノ」(2,100円)はプラスチックとステンレスのボディーで、プラスチック部分が赤・青・黄・緑の4色展開。インクはカートリッジ式のものをセットするだけでいいという手軽さ。そのインクもさまざまな色を用意、何色か同時に購入していく客もいるという。

 「今回のリニューアル前に改装セールを行ったが、万年筆を買い求める人が多かった。『初めて購入する』という人も多く、中には持ち方を知らない人もいた。今まで触ったことのなかったものに触れて興味を持ち、購入していくというのはとてもいいことだと思う」(同)。

 細萱さんは「今は文房具が面白い」と話す。「昔と違って、ペンも組み合わせ式のものや消せるボールペン、耐水のノートやメモ帳など、さまざまな工夫が施された文房具が多くなってきた。カードやシールも立体的になるなど、大人も楽しめる商品が増えた。お客さんにも『文房具って面白い』と思ってもらえるような商品をそろえていきたい」と今後の抱負を語る。

 営業時間は10時~20時。

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