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親子で「木のスプーン作り」に挑戦-「クラフトのまち・まつもと」第1弾で

ワークショップの様子。それぞれ熱心にスプーンを磨く

ワークショップの様子。それぞれ熱心にスプーンを磨く

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 親子ワークショップ「木のスプーンを作ってデザートを食べよう」が9月3日、松本のギャラリー&カフェ「憩の森」(松本市城山、TEL 0263-38-7660)で行われた。主催はクラフトのまち・まつもと実行委員会。

完成し、並べられた木のスプーン

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 クラフトという松本の地域資源を活用した街づくりを進めることを目的とする同委員会。その一環として初めて開かれたワークショップには約20人が参加。松本市が、子どもが生まれたときに配布しているファーストスプーンと同型の木のスプーンの仕上げ体験を行った。

 講師は、市のファーストスプーン作家の一人、木工家具製作「Kancraft」(蟻ヶ崎2)の羽柴完さん・弦さん。荒削りの状態のスプーンから、まずは好みのものを選ぶところからスタート。弦さんが紙やすりを使った磨き方を説明し、参加者は様子を見ながら形を整えていく。少し削っては触り、スベスベになっていく過程を満足そうに確かめる子どもの姿も。3種類の紙やすりを使って1時間ほど磨き上げた後、指でオイルを染み込ませるように塗り、スプーンが完成した。

 できあがったスプーンは窓際に並べ、参加者が名前を書き込んだ。磨きの工程だけでもスプーンの表情はそれぞれ異なり、隣の人のものと見比べたり、記念に写真を撮ったりする人も。弦さんが行った、カンナやノミを使ったスプーンの削りの工程の実演は、子どもたちも興味深く見つめていた。

 オイルが乾くのを待つ間には、デザートとお茶が用意された。デザートには同型のファーストスプーンが添えられ、スプーンの使い心地を「疑似体験」。最後に弦さんが「メンテナンスしながら長く使ってもらえれば」と話し、約2時間のワークショップを終えた。松本から参加した水野英里さん・はなちゃん(10)親子は「集中して作れた。大事に使いたいと思えるものができてうれしい」と満足そうな表情を見せた。

 「小学生以下の子どもでも、かなり集中して頑張って作っていたので良かった」と同実行委員長の山口敦子さん。今後も同様のワークショップを予定している。「これからも、作ること、使うことの楽しさを感じられるような場ができれば」

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