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「クラフトフェア松本」、雨でもにぎわい-震災きっかけに新たな思いも

28日は早い時間から多くの来場者でにぎわった

28日は早い時間から多くの来場者でにぎわった

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 松本・あがたの森公園(松本市県3)で5月28日・29日、「クラフトフェアmatsumoto2011」が開催された。主催はNPO法人松本クラフト推進協会。

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 会場には、さまざまな分野のクラフト作家約260組が出展。園内各所に張られたテント内には食器や衣類、アクセサリー、家具、オブジェなど幅広い作品が並んだ。両日とも雨の予報だったが、28日は夕方まで雨が降らなかったこともあり、多くの来場者でにぎわった。夕方から夜にかけて行われたライブイベント「五月亭」では、シンガーソングライター・あがた森魚さんらが演奏を披露し、降り始めた雨も気にせず聴き入る人の姿が。29日は終日強い雨が降り続いたが、客足が途絶えることはなかった。

 仙台から参加した金属工房「飾(かざり)」は金属のアクセサリーやオブジェを出品。小さな金属製の動物が並ぶディスプレーに足を止め、カメラに収める人が多く見られた。「工房は高台にあったので無事だったが家を失ったスタッフもいる」と同工房の増田周一さん。「自分たちの仕事はものを作ること。ここのお客さんは目が肥えていると思う。お客さんに感想を広めてもらって、自分たちはそれを励みにまた作る」と話す。

 今年で27回目となる同フェアだが、「東日本大震災の後、(今年はフェアを)やるかやらないか、というところからスタートした」という。「運営ノウハウは既にあるが、単純に『今まで通り開く』ということではなく、『どうして開くのか』についてスタッフ皆で立ち返って考えた」と同実行委員長の大島健一さん。スタッフ内でさまざまな話し合いを重ねる中で生まれたのが「FOREVER大作戦」。「皆と一緒に楽しめるような場所を維持するためにどうすればいいのか。今は楽しむ気持ちになれないような人がいるかもしれないけど、そんな人がいつか気持ちに余裕ができたときに、そこに存在できるように努力し続けたい」(大島さん)。会場では活動の第一歩として、思いを伝えるチラシとステッカーを配布、収益を義援金とするオリジナルトートバックの販売などを行った。

 「バスDAYまつもと」など、渋滞解消のためにさまざまな取り組みを行ってきた成果もあり、今年は周辺住民からの苦情が減ったという。「それでも無断駐車するなど心ない来場者はゼロにはならない。運営者、出展者、来場者がもっと『気持ち』を共有して、イベントが継続できるようにしていきたい」と大島さん。「でも、こんなに雨が降っても、たくさんの人が来てくれるのは本当にありがたいこと。用意したかいがある」と2日間を振り返った。

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