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松本城公園「そば祭り」に3日間で16万人-そば打ち名人戦も

天候にも恵まれ多くの人でにぎわう園内。長野技能五輪・アビリンピックのキャラクター「わざまる」の姿も。

天候にも恵まれ多くの人でにぎわう園内。長野技能五輪・アビリンピックのキャラクター「わざまる」の姿も。

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 松本城公園(松本市丸の内)で10月9日~11日、「第7回 信州松本そば祭り」が行われた。

信州そば打ち名人に輝いた西川さん

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 「全国そば祭りゾーン」には松本、安曇野、木曽など県内各地のそば店をはじめ、北海道の「ダッタンそば」や福井県の「越前おろしそば」など、全国各地から20ブースが出展。各ブース前にはそばを求める長い列ができていた。「スローフード・スローライフ物産展」ではおやきや山賊焼き、信州牛、地ビールなどの信州名産品の販売や、地元で営業するパン店やプリン専門店など88ブースが並んだ。園内では松本の温泉の足湯体験イベントも開催。無料開放を行った本丸庭園や、歩行者天国を開催した大名町通りまで、多くの来場者でにぎわった。

 10日は、松本市中央公民館・Mウイング(松本市中央1)で「第4回信州そば打ち名人戦」が行われた。制限時間の30分以内に「水回し」「こね」「のし」「切り」を行い、できあがったそばはもちろん、打つ姿勢や、周りの汚れ、道具の始末までを審査する。今年のテーマはめん棒1本で生地を丸くしてのしていく「丸のし・一本棒」。約200人の観客が見守る中、全国各地から参加した40人が技を競った。

 予選を経て10人で行われた決勝戦。開始の合図とともに、出場者は黙々と「水回し」「こね」を行っていたが、やがて「のし」になると会場内には台に棒が当たる音が聞こえるように。20分を過ぎると、包丁でそばを刻む音がリズムよく響いた。切り終わると素早く道具を片付けて整え、5分前には「終わりました」と申告する出場者も。10人全員が制限時間内にそば打ちを完了。その後、5人のそばを審査員がゆでて試食し、つながり具合や食味を審査した。

 栄えあるそば打ち名人には、安曇野市の西川朋子さんが輝いた。女性の名人は初めて。4段位を持つ西川さんは15年ほど前からそば打ちを始め、現在は「信州松本そば打ち美蕎楽(みそら)交流会」に所属し、同市を中心にそば打ち体験の講師なども務めている。「伝統的な『丸のし』で優勝ができてとてもうれしい」と西川さん。「楽しんで打つことも、段を取ってみようということも大切。これからもそばで地域を盛り上げていければ」と笑顔で喜びを語った。

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