
映画原作本 帯付き書影(受賞帯バージョン)
カンヌ国際映画祭で最優秀女優賞を受賞し話題となっている
濱口竜介監督最新映画『急に具合が悪くなる』。受賞発表直後から、原作本である小社刊『急に具合が悪くなる』にも注文が相次ぎ、続々と重版が決定。本日6/17(水)出来の第23刷をもって、
8万部を突破しました。
本書は、がんの転移を経験しながら生き抜く哲学者と、臨床現場の調査を積み重ねた人類学者が、死と生、別れと出会い、そして出会いを新たな始まりに変えることを巡り、20年の学問キャリアと互いの人生を賭けて交わした20通の往復書簡。
2019年の刊行以来、朝日新聞はじめ各種メディアでたびたび取り上げられるとともに、口コミで読者を増やし続けてきたロングセラーです。
映画原作本『急に具合が悪くなる』詳細
映画の制作現場では、フランス語に翻訳された原作が用意され、出演者たちはその内容を読み込んだうえで撮影に臨んだと言われています。そのようにして、同じビジョンを持ち、ラインを描こう、という濱口監督の想いが映画に関わるすべての人に共有されることとなりました。
そしてこのたび、映画公開を目前に控えたタイミングで、濱口監督と主演女優のお二人から、本書への熱いメッセージをお寄せいただきました。
本書の言葉に出会って、心だけでなく体ごと震えるような思いがした。その感覚を観客に伝えることができれば、とても大切な何かを受け渡せるのではないかと思った。この感覚は映画『急に具合が悪くなる』制作の全体にわたって私を突き動かし、導いてくれた。この本との出会いに、心から感謝をしている。
――濱口竜介監督
私にとってこの本がお守りのような存在でした。二人の女性が魂を交換し合う本が存在したということがこの映画の始まり。二人の愛と勇気に感謝したいです。
――岡本多緒さん(映画主演)
竜介(濱口監督)が撮影中によく言っていた。「一緒にラインを描いていこう」、と。これは原作の中にもある言葉だ。こうして皆と一緒にラインを描くことができて、とても嬉しい。
――ヴィルジニー・エフィラさん(映画主演)
映画公開にあわせて、濱口竜介監督×原作者 磯野真穂さんセレクトによる
「映画『急に具合が悪くなる』を読み解く選書フェア」を、全国の書店で開催します。
順次情報を公開していきますので、ぜひご注目ください。
■著者プロフィール
◇宮野真生子(みやの・まきこ)
福岡大学人文学部准教授(当時)。2000年、京都大学文学部文学科卒業。2007年、京都大学大学院文学研究科博士課程(後期)単位取得満期退学。博士(人間科学)。専門は日本哲学史。著書に『なぜ、私たちは恋をして生きるのか――「出会い」と「恋愛」の近代日本精神史』(ナカニシヤ出版)、『出逢いのあわい――九鬼周造における存在論理学と邂逅の倫理』(堀之内出版)、藤田尚志との共編著に『愛・性・家族の哲学』(全3巻、ナカニシヤ出版)などがある。
◇磯野真穂(いその・まほ)
人類学者。専門は文化人類学、医療人類学。博士(文学)。掲げる理念は「言葉を未来へ」。東京科学大学リベラルアーツ研究教育院教授。応用人類学研究所・ANTHRO(アンソロ)所長。一般社団法人De-Silo理事。長野県安曇野市出身。1999年、早稲田大学人間科学部スポーツ科学科卒業。オレゴン州立大学応用人類学研究科修士課程修了後、2010年、早稲田大学文学研究科博士後期課程修了。著書に『他者と生きる―リスク・病い・死をめぐる人類学』(集英社新書)など。『コロナ禍と出会い直す―不要不急の人類学ノート』(柏書房)で、第33回山本七平賞を受賞。
■書誌情報
書名 『急に具合が悪くなる』
著者名 宮野真生子・磯野真穂
判型/頁数 四六判並製
/256頁
定価 1,760円(本体1,600円+税)
ISBN 978-4-7949-7156-2 C0095
刊行年月 2019年9月
URL https://www.shobunsha.co.jp/?p=5493