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松本・浅間温泉でアートプロジェクト「ユアリテ」 温泉×アートで「次章」探る

ユニット「ムフ」による「コバヤシ古物店」

ユニット「ムフ」による「コバヤシ古物店」

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 アートプロジェクト「ユアリテ 湯が湧かす藝(げい) 湯を沸かす藝」が現在、松本・浅間温泉の「田辺薬品」(松本市浅間温泉3)2階にある「space 銀華」で開催されている。

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 大広間では、京都で古道具店を営む伊藤槙吾さんと、東京と山梨を拠点に活動するグラフィックデザイナー・浦川彰太さんによるユニット「ムフ」が展示を行う。浅間温泉で営業する古道具店をイメージした「コバヤシ古物店」を展開。温泉街をイメージさせる、的やゲタなどを並べ、値札を付ける。

 座敷では、アーティスト・映像作家の山城大督さんが手がけた映像作品を上映する。同温泉にある共同浴場「港の湯」の1日を記録。数年前から会員制利用となった同湯を維持管理しながら使う様子を収めている。

 同プロジェクトは、アーティストと伴走しながら、地域の文脈を読み解き、浅間温泉の「次章」を探ることを目的としている。総合プロデューサーを務める「栞日(しおりび)」(深志3)代表の菊地徹さんは「湯治場、歓楽街、観光地というフェーズを経てきた浅間温泉の、これからについて考える場にできれば」と話す。

 2018(平成30)年、菊地さんもメンバーの一員である「そら屋」が、空き家の見学と歴史について探るイベントを開催。同じ頃から同温泉でフィールドワークを始めた信州大学経法学部武者忠彦准教授と、さまざまなイベントや集まりで顔を合わせるうちに、まちづくりについて話すようになったという。「浅間温泉の特性や資源、地域としての魅力を考える中、一つの切り口としてアートが浮かんだ」と菊地さん。同大人文学部の金井直教授にも相談し、プロジェクトを立ち上げた。

 現地への「滞在」と、見回って調べる「巡検」を骨格に据え、準備を進めてきた。当初、昨年末から滞在・巡検し、2月には展示を予定していたが、コロナ禍で延期し、オンラインフォーラムを実施。その後も様子見の状態が続いたが、「一度、形にしたい」と開催に踏み切った。

 「祭のように、一過性のものではなく、継続的に行うことで理解が深まる。アウトプットする場も定期的に設けたい」と菊地さん。今後も活動を続ける予定だという。「浅間温泉のポテンシャルを多くの人に感じてもらえれば」とも。

 展示時間は11時~17時。11月24日以降の展示日は、11月25日・26日・27日、12月3日・4日。

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