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松本城で茶席や雅楽を楽しむ「月見の宴」-中秋の名月で本丸庭園無料開放

月を背景に月見櫓で演奏(9月8日撮影)

月を背景に月見櫓で演奏(9月8日撮影)

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 松本城で現在、ライトアップされた夜の松本城を眺めながら茶席や雅楽などを楽しむ、中秋の名月に合わせたイベント「第12回 国宝松本城月見の宴」が開催されている。

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 毎年4000人以上が訪れる同イベント。期間中、17時30分~20時30分まで本丸庭園を無料で開放。月見櫓(やぐら)では、琴やフルート、雅楽の演奏が行われる。初日の8日は、「星に願いを」「秋のうた」「荒城の月」などが演奏され、来場客は天守下に用意された席でうっとりと聞き入っている。

 庭園内には菓子付きの茶席(1席500円)を設け、10日までは裏千家淡交会、11日~13日は表千家同門会が担当。茶席奥には「月光」と名付けられた大型の野外生け花を設け、茶席からは生け花越しに天守を眺めることができる。裏千家淡交会中信分会の横内宗久さんは「晴れたので月もきれいに見えてよかった。秋の夜の風情は、ほかの季節とは一味違って一番いいように思える。ぜひ松本城を眺めながらお茶を楽しんでもらいたい」と話す。

 松本古城会による、月見だんごと豚汁の販売(各250円)も行われている。家族連れや友人同士など、用意された席が満席になるほど多くの人が「秋の味」を楽しんでいる。市内から母親と来たという女性は「いつもは友人と来ているが、今年は母と来た。演奏は風情があってとてもいいし、何より晴れたので月を見ながら楽しめたのでよかった」とほほ笑む。

 開催は今月13日まで。本丸庭園の無料開放は17時30分~20時30分(天守閣登閣は不可)。期間中の17時~21時、松本城西側の臨時駐車場も無料開放する。問い合わせは教育委員会松本城管理事務局(TEL 0263-34-3000)まで。

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