木工家・花塚光弘さんと工房「から箱」による2人展が現在、松本市のギャラリーカフェ「Gargas(ガルガ)」(松本市深志3、TEL 0263-39-5556)で開催されている。
花塚さんは、オブジェや時計、キーホルダーなどを出品。さまざまな木材の自然な色合いを生かして切り抜き、はめ込むことで、茶色の濃淡が柔らかい雰囲気を生み出している。樹種はケヤキやトチ、クルミなどおよそ10種類で、「硬さや縮み具合もそれぞれ違う木材を組み合わせている。大き過ぎないサイズのアイテムだからできる」と花塚さん。
スツールは、先月まで行われていた「工芸の五月」の企画「子ども椅子展」に合わせて制作したという。丸みのあるフォルムの脚は表面を削り、凹凸のある質感に仕上げた。壁掛け時計は、1つだけ数字が入った「5の時計」や、魚の形をした振り子を付けた「泳ぎのヘタな魚の住む街」などユニークなものもある。
工房「から箱」を営む陶芸家・加藤容子さんは、ブラウンやカーキなど落ち着いた色合いの食器や花器を用意。モチーフとして描いている動植物や家は、「自分の身近にある、好きなもの」だという。ステンシルのように絵柄を刷り込ませたアースカラーのカップや、幾何学模様のように花や葉を描いたデザインプレートなどが並ぶ。
レリーフのように立体的な装飾を施したカップと花器は新作。同じ陶土で作ったパーツを貼り付ける貼花という技法を用いている。「初夏の時期をイメージして、花のモチーフ、白色で爽やかな印象に仕上げた」と加藤さん。
「素材は違うが、雰囲気がぴったり合う」と同ギャラリーが2人展を企画。2009(平成21)年以来の展示となる花塚さんは「久しぶりに声をかけていただいて良かった」と話す。加藤さんは「2人の作品が予想以上になじんでいて、すてきな空間になった」と笑顔を見せる。
価格は、家のオブジェ=3,990円~、時計=8,800円~、角皿=2,310円~、カップ=3,080円~など。営業時間は11時~19時。月曜・火曜定休。6月28日まで。