絵画、彫金、石の作家による4人展「情景図鑑MOON LAB.」が現在、松本・中央の伊藤石材店(松本市中央3、TEL 0263-32-5265)2階「ギャラリー自遊石」で開催されている。
画家の松森清昭さんと大石ちはやさん、彫金作家の若林由季さん、同ギャラリー店主で造形作家の伊藤博敏さんによる4人展。合わせて80点ほどを展示する。
松森さんは、青色の濃淡や明暗を使った表現が特徴。取り壊しが決まった建造物や、使われなくなったバス停などをモチーフにした作品も多い。「郷愁というよりは、そこにある姿に魅力を感じる。何か語りかけてくるような、対話できる存在」と松森さん。市内にあった、ガスタンクやテレビ塔なども描かれている。
歴史的建造物よりは、日常で目にするものに引き付けられるという松森さん。上土町周辺など、古い建物が残るエリアを歩いて、足を止めることも多いという。「なくなると忘れられるのは早い。残しておきたいと思った時に写真や詩にする人もいるが、自分の場合はそれが絵なのだと思う」とも。
初参加の大石さんは、ユーモアある表情の動物を描いた作品のほか、切り絵やオブジェなど多彩に展開。バーカウンターのある同ギャラリーに合わせて、猫のバーテンダーがお酒を出すバーを舞台にした「ミッドナイトファンタジー」や、同展に合わせて描き下ろした、月明かりにお城が浮かぶ夜に、さまざまな動物がテーブルを囲む「天井桟敷の住人」なども出品する。
若林さんは、シルバーのブレスレットやネックレス、リング、ピアスなどを用意。伊藤さんが手がけた石を素材にした造形作品を台座にしてディスプレーしたものもある。
同展は例年、「工芸の五月」に合わせて開いている企画展。伊藤さんは「新しい人が加わると、刺激になる。それぞれ個性ある作品を見に来てもらえれば」と呼びかける。
作品は一部販売する。価格は、絵画=1万円~、リング=5万8,300円~など。営業時間は10時~17時。5月17日まで。