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松本で画家×木工作家「情景図鑑」展 月や雲、電車や建物モチーフに

松森さんの絵画とすがのさんのオブジェ

松森さんの絵画とすがのさんのオブジェ

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 画家・松森清昭さんと木工作家・すがのたかねさんの2人展「情景図鑑Other side of the bridge」が現在、松本・中央の伊藤石材店(松本市中央3、TEL 0263-32-5265)2階「ギャラリー自遊石」で開催されている。

月や雲、建物など共通のモチーフが多い

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 絵画とオブジェを中心に2人合わせて約40点を展示する。松森さんは、青色の濃淡や明暗を使った表現が特徴。月や星が照らす中、電車や船と共に幻想的な町の風景を描いた作品などを出品する。「月と電車」は、大きな三日月の下に電車が走り、建物の窓にともる赤や黄色の光がアクセントになっている。「improvisation」(英語で即興の意味)と題した作品も多い。

 すがのさんは、時計やオブジェを制作。さまざまな木材を用いて、月や雲、建物を作り、ぬくもりのある作品に仕上げている。「月球儀」は、数字の周りに月の満ち欠けを付けた円形の文字盤を地球儀のフレームにはめ込んで、回転するようにした。過去の「クラフトフェアまつもと」のDMに登場したドアや船のほか、木板にトランプの図柄を配したオブジェも用意する。

 同ギャラリー店主の伊藤博敏さんは松森さんの中学校美術部の先輩で、「当時の部員で今も作品を作り続けているのは、自分と松森さんの2人だけ」と話す。松森さんは昨年3月に教員を定年退職し、より意欲的に創作活動にいそしんでいるという。

 同展は例年、「工芸の五月」に合わせて開いている企画展で、松森さんは昨年に続いての出展。「前回は『青』をテーマにした2人展だったが、今回はニュアンスが似ているすがのさんに声をかけた」と伊藤さん。実際に作品を並べてみると、予想以上に通じる部分があり、全て1人の作家の作品だと思う人もいるという。「どこか通じる世界観だが、立体と平面で違う面白さもある。いろいろな楽しみ方をしてもらえれば」とも。

 作品は一部販売する。絵画=1万円~、トランプのオブジェ=8,000円~。営業時間は10時~17時。5月15日まで。

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