今冬オープン予定のベーグル専門店、開店までの過程をブログで公開

店舗は現在改装の真っ只中。シェフの小倉さん(写真左)と代表の小熊さん(写真右)

店舗は現在改装の真っ只中。シェフの小倉さん(写真左)と代表の小熊さん(写真右)

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 松本市に今冬オープンを予定しているベーグル専門店「ナチュラルベーグル 歌」(松本市深志3、TEL 0263-35-8876)が、オープンに至るまでの過程をブログで公開している。

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 「パン屋さんをプロデュース」というタイトルの同ブログは、同店代表の小熊徳行さんが昨年10月に開設した。当時、東京在住だった小熊さんは「仕事を辞め『パン屋』を立ち上げるのだ!(中略)第一歩 社長!会社辞めます!」とスタートし、2カ月後には松本に移住。引っ越しの様子や、店内の雑貨の選定、店舗となる古民家の改装、道具の納入、現在埼玉県在住のシェフの小倉かず子さんが試作したパンのレポートなどの情報をアップしている。

 小熊さんは松本出身。高校卒業後上京し、カメラマン、バーテンダー、ソムリエと職を転々としてきた。「40歳までに独立開業したい」という思いがあり、東京で開業することも考えていたが、昨年母親の歌子さんが亡くなったのを機に、実家に帰ってくることを決意。店名の「歌」は歌子さんの名前からとった。「松本は水がおいしいし、良質な材料も手に入る。いろんな面でタイミングが合って、そこがターニングポイントになりました」(小熊さん)。

 ブログを始めたのは「誰かに発信したい」という思いがあったからだという。「近年、『食の安全』が脅かされる事件が多いこともあるし…。どんな人がどんな思いで作っているのかを知ってもらいたい」と小熊さん。「いきなり『お店ができました!』『無農薬です!』と言われるよりは、過程も含めて発信することで、作り手の人格なども見えてくると思うので」とも。ブログにはコメントが付くことも多くなってきた。「応援してもらうと励みになる」。

 途中で「パン屋さん」は「ベーグル専門店」に路線変更。「こぢんまりとした店なので、商品を絞って販売をすることを考えると、ベーグルにして、その中でいろいろな種類が選べるほうがいいと思った。松本にはベーグルを扱うパン屋さんはあっても専門店はなかったので、そういう面でも面白いかな、と」。

 小熊さんは「人工的に化学処理をして加工されたものは避け、有機農法で育てられた自然の質を持つ食物をとる」「物全体をまるごといただく」「生まれ育った土地で採れる食物を食べる」ことが大事だと考えている。自らの食生活をその考えに基づき実践してみると、体調がよくなり、明らかな変化があったという。「私たち2人の思いと、地元の有機野菜を取り入れたベーグルを作っていきたい」と小倉さん。

 オープンは12月を予定している。ブログは店舗開店(=最終回)まで、店ができあがっていく様子や、メニューが決まっていく様子などを公開していく予定。

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