食べる 買う

県産ワイン本「長野ワイン100」発売 地元「ワイン王子」が魅力紹介

「本当に旨い長野ワイン100」を手にする花岡さん

「本当に旨い長野ワイン100」を手にする花岡さん

  • 10

  •  

 地元ソムリエが県産ワインを紹介する本「本当に旨(うま)い長野ワイン100」(イカロス出版)が10月10日、発売された。

[広告]

 同書では2人の「ワイン王子」が、県産ブドウを使ったワイン100本を紹介。中南信は「ワヰン酒場かもしや」(松本市中央1)のオーナーソムリエ・花岡純也さん、東北信はイタリア料理店「オステリア・ガット」(長野市)のオーナーソムリエ・成澤篤人さんが担当し、各エリア50種類ずつ掲載する。「現在販売されている約300本から、スタンダードなものを意識して、50本に絞った」と花岡さん。各ワイナリーには以前から面識があったが、あらためて取材し、作り手の人柄や思い、畑の環境、歴史などさまざまなエピソードも盛り込んだ。

 「実は一番おすすめしたいワイン」と紹介するのは、一升瓶に詰められたアルプス(塩尻市)の「アルプスワイン ドライワイン赤」。「以前、山梨県を訪れた際、地元の人たちが夕食時に一升瓶ワインを茶わんに入れて飲んでいて、衝撃を受けた。長野には、良いワインがたくさんあっても、こういう『ワイン文化』がない」と花岡さん。「今、ワインはブームになってきているが、一時のものではなく文化にしていきたい」と話す。

 花岡さんが「長野の素晴らしいワインを広めて根付かせたい」と同店を開いたのは2012年3月。県内産ワインを中心にそろえ、グラスワインも15種類ほど用意。「家に帰ってワインを飲むときの参考になれば」と、地元産の素材を使った気取らない創作料理を提供する。月1回、ワインメーカーを招いたイベントや、毎週水曜に和食と日本ワインをセット(1,000円)にした「おっさんDAY」を開催するなど、さまざまな企画も展開している。

 「これだけバラエティーに富んだ産地は他にはない。地元の人にも、もっと知ってもらえれば」と花岡さん。「ワインというと難しく捉える人が多いが、普段から気軽に飲んでほしい。店も本も、そのきっかけになればうれしい」とも。

 A5版125ページ。価格は1,296円。

  • はてなブックマークに追加
エリア一覧
北海道・東北
関東
東京23区
東京・多摩
中部
近畿
中国・四国
九州
海外
セレクト
動画ニュース