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松本のギャラリーカフェで陶の動物展「森をたずねて」-干支とのコラボも

「タタラ作り」で制作した動物たち

「タタラ作り」で制作した動物たち

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 松本のギャラリー&カフェ「憩の森」(松本市城山、TEL 0263-38-7660)で現在、大阪在住の村田肇一さんの個展「森をたずねて/村田肇一の動物展」が開催されている。

シマウマやライオンなどが並ぶ

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 動物をモチーフにした「陶の動物たち」を中心に、カードスタンド、陶製ボタンのほか、シルクスクリーン、ポストカードなど紙ものを含め約80点を展示する。作品のほとんどは、陶土の塊を糸で薄くスライスしたものから造形する「タタラ作り」。季節柄、干支(えと)のものも多く、来年のへび年に合わせた白いヘビはサイズ、形状などさまざまなものを制作した。「板状のものからヘビを作るのはちょっと大変。もともとヘビはオリジナリティーが出しにくい。その中でいろいろ工夫した」と村田さん。ヘビが肩や背中に乗った「仔(こ)ウシとヘビ」「クマとヘビ」などほほ笑ましい作品も並ぶ。

 1974(昭和49)年から2年ほどケニア共和国で商品開発・陶芸技術指導をしていた村田さん。もともと動物好きということもあり、ケニアで動物の作品を作り始めたという。「アフリカから戻っても、たくさんの動物たちが私にメッセージを送り続けてくれる。私の作品は、彼らへのささやかな返信のようなもの」(村田さん)。キリンやゾウ、シマウマなどのアフリカの動物をはじめ、ネコ、ウサギ、サル、パンダやクジラやイルカ、ペンギンなどさまざまな動物も。

 村田さんは11月1日に始まるアート・自然・暮らしに触れるイベント「安曇野スタイル」にも参加予定。「大町や安曇野に友人が多く、年に数回訪れている。いつもとても楽しみ」。安曇野の陶芸家の友人を介して同店店長の布施智浩さんと知り合い、同展が実現した。「いつもは器や明かりなどを扱っているので、こういった動物たちは新鮮」と布施さん。「実際にアフリカで見てきたから、動物たちも生き生きした表情をしている。お気に入りを見つけてみていただければ」と話す。

 作品は全て販売も行う。「陶の動物たち」=3,000円~、動物カードスタンド=5,500円、カップ=4,000円~、陶ボタン=2,000円~、シルクスクリーン=1万1,000円~、ポストカード=150円など。

 営業時間は10時~17時。木曜定休。入場無料。11月7日まで。

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