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「クラフトフェアまつもと」、2日間で7万人-周辺の関連イベントも盛況

天候にも恵まれ、終日多くの人でにぎわった会場

天候にも恵まれ、終日多くの人でにぎわった会場

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 松本・あがたの森公園(松本市県3)で5月26日・27日、「クラフトフェアmatsumoto2012」が開催された。主催はNPO法人松本クラフト推進協会。

ライブイベント「五月亭」では、早川義夫さんやタテタカコさんらが出演

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 多彩な分野のクラフト作家約260組が出展。食器や衣類、アクセサリー、オブジェなど幅広い作品が園内各所に張られたテント内に並んだ。天候にも恵まれ、2日間で約7万人が来場した。

 木製ランプシェードを中心に製作する「ナカオランプ」(岡山市)は、今年初めて出展。カラフルで独特なデザインのランプシェードは、1枚ずつ木板から切り出し、はめ込んで作る。「関東で出展するのは初めて。西と東でお客さんの雰囲気も違うが、多くの人に足を止めていただいてうれしい」と中尾正樹さん。「どうやって作っているのか」「素材は何か」など来場者の質問に丁寧に応じていた。26日夕方から行われたライブイベント「五月亭」では、早川義夫さんやタテタカコさんらが出演。来場者をはじめ、店を片付けた出展者も一緒に演奏を楽しんだ。

 同フェアは今年で28回目。今年は、近年の課題の一つであった渋滞解消、迷惑駐車防止のためにホームページ、ツイッターなどを使った呼び掛けや、会場周辺への看板設置、チラシ配布などに力を入れた。「開催直前まで問題山積で懸念も多かったが、一定の成果はあったと思う」と同実行委員長の大島健一さん。呼び掛けのリツイートは300件を越え、出展者の中には「自家用車以外で来場いただいた方には、後日ありがとうカードを作ってお送りします」と自主的に行動する人も。「一部の心ない人が周辺住民に迷惑を掛けていることもあり、課題がゼロになったわけではない。今回の反応を糧にして、これからも取り組んでいく」

 今年は、選考委員のほか運営スタッフが出展者の選考に加わったり、出展者名簿をポケットサイズにして製作・販売したりするなど新しい動きも始まった。「自分たちも一緒にフェアを作っているという実感がさらに強くなった」と運営スタッフの市川真理さん。「スタッフがどんどん主体的に関わってくれるようになってきている。スタッフ、出展者、来場者が一緒になって、今後も『質』について考え、行動していけるような仕掛けをしていきたい」と大島さんは話す。

 周辺地域や施設で、同フェアに合わせてイベントを開催する動きも広まっている。六九商店街から今町通りに抜ける沿道にあるギャラリーや空き店舗で初開催された「六九クラフトストリート」や、松本民芸館では「緑陰『用の美』市」を昨年に引き続き開催。中町通りの歩行者天国は今年で4回目。店舗前にワゴンを出す店も年々増えており、ギャラリーをのぞいたり、お土産を買ったりする多くの人でにぎわった。

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