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松本で益子在住の陶芸家・成井恒雄さんが作品展-器・カップなど300点超

展示作品数300点を超える「成井恒雄展」の様子

展示作品数300点を超える「成井恒雄展」の様子

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 松本のカフェギャラリー「LABORATORIO(ラボラトリオ)」(松本市大手1、TEL 0263-36-8217)で現在、陶芸家・成井恒雄さんの個展「成井恒雄展」が開催されている。

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 茨城県益子で約40年にわたり作陶活動を行っている成井さん。同展では器やカップ、花器など、300点を超える作品を展示する。白や濃い茶色、深い青色など落ち着いた色合いのものが多く、形もシンプル。土と釉薬(ゆうやく)は全て益子のものを使っているという。「同じものを使っているのにこれだけのバリエーションがあり、その中でも新しいものを作っているというのがすごい」と店主の井藤万紀子さん。

 ろくろは電動ではなく「手ろくろ」を使っているという成井さん。そのため、同じデザインのものでも形やサイズが一つひとつ違い、使う人の好みや手の大きさなどに合わせることができる。「見た目はぽってりしていて重そうに見えるが、手に取ってみると軽くて驚く。何より手になじむ」

 シンプルな作品が多い中、花器や急須は大きくて大胆な作り。「急須としょうゆ差しは個人的にも使っているが、大きいけど使いやすい。花器は存在感があるので花を生けなくても様になる」

 同じフロア内に併設するカフェでは、「実際に使って、良さを実感してもらえたら」と、成井さんのマグカップを使ってコーヒーを提供している。25日には、映画「食堂かたつむり」やNHK朝の連続テレビ小説「てっぱん」の料理制作を担当した料理ユニット・オカズデザインによる「オカズデザインのお食事会」も開催。成井さんの作品を使って、同ユニットのマフィンプレートを味わうことができる。

 「成井さんは『民芸の後継者』と言われている人。これだけ作品が集まることはないと思うのでとても貴重な機会」と井藤さん。「成井さんの作品はおおらかであって力強い。ぜひ手に取ってみてほしい」とも。

 作品は販売も行う。カップ=1,050円~、器=6,300円~、急須=7,350円~など。営業時間は11時~18時。火曜定休。入場無料。11月28日まで。「オカズデザインのお食事会」(参加費2,500円)の予約・問い合わせは同店まで。

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