安曇野のギャラリーで「卓上のうつわ展」-使いやすさ重視の新作販売

さまざまなデザインの豆皿(絵柄入りは取り置き分のため購入不可)

さまざまなデザインの豆皿(絵柄入りは取り置き分のため購入不可)

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 安曇野市のギャラリーカフェ「アザレアギャラリー」(安曇野市穂高有明、TEL 0263-81-5180)で現在、陶芸家・柏木円さんによる作品展「卓上のうつわ展」が開催されている。

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 柏木さんは三重県出身。実家は伊賀焼の工房「土楽窯(どらくがま)」で、日常に陶芸のある環境で育った。結婚を機に栃木県益子に移り住み独立。夫の一天さんとともに作陶活動に取り組んでいる。8年ほど前に同店の宮島政名さんが「土楽窯」を訪問したことがきっかけで付き合いが始まったという。

 同展は使いやすさを重視したシンプルな皿や鉢、そばちょこなど約200点を展示する。そのほとんどは同展開催のために作られた新作。「展示しているのは200点ほどだが、作品は430点ほどある」と宮島さん。2年ほど前に同店で開催した、夫の一天さんとの2人展で好評だった皿も。ギャラリー中央には「豆皿彩々」と題して直径6センチほどの豆皿30枚ほどを並べる。無地の豆皿は花のようなデザインで6パターン用意。縁をつまんだりくぼませたりして花びらに見立てている。「花びらの数によって雰囲気がまったく変わるのでおもしろい」(宮島さん)。

 青い線で絵付けをした豆皿もあったが、好評のため早々に売り切れてしまったという。「絵柄だけで30種類くらい。どれもシンプルな絵だが、とてもかわいかった。今でも絵入りの豆皿を求めて来てくれる人が多くて…ちょっと申し訳ない」と宮島さん。柏木さんは「線を描くのが好き。線を生かした作品を作りたかった」と話す。

 「普段使いできるものを目指している。自分も料理をするのが好きなので、『料理の邪魔をしない』『器が主張しない』『料理がのったときに完成する』作品になるように心がけている」と柏木さん。「作品を見て、料理のインスピレーションがわくようなものを作っていきたい」とも。宮島さんは「シンプルで使いやすいと思う。ぜひ実際手に取ってもられえれば」と話す。

 作品はすべて販売も行う。豆皿=630円、皿=735円~、鉢=2,625円~、そばちょこ=2,100円など。営業時間は10時~17時。金曜定休。5月30日まで。

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