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松本で地元作家が「花器 酒器 茶器」展 「作る気持ち」に向き合う工夫し作陶

さまざまな器が並ぶ

さまざまな器が並ぶ

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 松本在住の陶芸家・大胡(だいご)琴美さんの個展「花器 酒器 茶器」が松本のギャラリーカフェ「Gargas(ガルガ)」(松本市深志3、TEL 0263-39-5556)で現在、開催されている。

花器には大胡さん自身が草花を生けた

 一輪挿しやピッチャー、ちょこ、とっくり、片口、抹茶わんなど約200点を展示する。定番の細かいひび状の貫入(かんにゅう)に薄く着色した器や、外側にブロンズ入りの釉薬(ゆうやく)を施したマットな質感の器のほか、緑色の濃淡が特徴的なものは、銅釉を使った新作。大胡さんは「渋めの色合いが多いので、色味があるものを加えたいと思って作った」と話す。

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 今年に入って取り組み始めたというしのぎの器は、「男性に手に取ってもらいやすい作品が多いので、女性を意識した。表情が違って面白い」。とっくりや片口は、日本酒好きな人からアドバイスをもらって、水切れの良さにこだわった。

 同ギャラリーでの展示は8回目。「常連の方も多いし、自分自身も飽きないようにテーマを設けたり、新作に挑戦したりしている」と大胡さん。「陶歴も長くなってきたので、何か夢を持って作った方がいい」と考え、「外国で、自分の器が使われている場面に偶然出合う」ことを目標に定めて制作をするうちに、フランスの日本食レストランから器の注文が入った。「遠く離れた異国の地で自分が作った器が使われていると思うと不思議な感覚でうれしい。偶然出合うという形ではなかったが、外国で使ってもらうという夢がかなったので、また次の夢を考えたい」と笑顔を見せる。

 「今は、いろいろなものが手頃な価格でたやすく手に入る。そんな中で、私の器を選んでもらえるというのは、感覚を買ってもらっているのだと思う」と大胡さん。「『作る』という気持ちに向き合えるように、自分自身で工夫をしながら、これからも作り続けたい」とも。

 価格は花器=1,500円~、酒器=2,200円~など。営業時間は11時~20時。会期中の休みは毎週火曜と19日~21日。9月30日まで。