浅間温泉のギャラリーで「風」がテーマのガラス展-風鈴絵付け体験も

神戸から駆けつけた森尾さん。風に舞う草や風に吹かれる竹をイメージした作品と一緒に。

神戸から駆けつけた森尾さん。風に舞う草や風に吹かれる竹をイメージした作品と一緒に。

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 浅間温泉の「手仕事扱い処GALLERYゆこもり」(松本市浅間温泉3、TEL 0263-46-2066)で現在、ガラス作家・森尾佳子さんの個展「風のあしあと」が開催されている。

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 森尾さんは広島県生まれ。もともと家具や雑貨作りに興味があったが、ある日ふと目にしたガラスの虫捕り器がきっかけで「ガラスって食器だけじゃないな、と思って。急に自分の中で素材として『ガラス』がクローズアップされた」という。その後、ガラスコースのある倉敷芸術科学大学に進み、卒業後には愛知県瀬戸市の新世紀工芸館ガラス工房研修課程を修了、5年ほど前から神戸で創作活動を行っている。

 以前、名古屋で作品展を開催した時に同ギャラリーの瀧沢一以さんが声を掛けけたことがきっかけとなり、一昨年に個展を開催。2回目となる同展は、瀧沢さんの「『風』をテーマにしたらどうか」という提案をもとに、一昨年とはまったく異なった雰囲気の作品が並んだ。

 「さわやかさの中にも自分らしさが出るように…『風そのもの』というよりは、ちょっと違う方法で『風』を体感できるようにイメージを膨らませた」と森尾さん。「風に揺られているイメージがある」という竹をモチーフにした花器や、風で舞う草をイメージした模様を描いたコップや皿、流れる雲を描いたランプ、「風、空…と連想して」作られた鳥のはし置きなどを展示。同展のタイトルも「風が残した痕跡」という意味を込めて考えた。「透明感、清涼感を感じる中にも森尾さんらしさが表現されている作品がそろった」と瀧沢さん。

 3日には森尾さんが講師となり風鈴の絵付け体験が行われた。ガラス用の絵の具を用いて絵付けをした後、30分ほどオーブンで焼き、絵の具を定着させてから組み立てる。参加者が思い思いのイメージを描いた風鈴は2時間ほどで完成、風を受けて涼しげな音を響かせた。

 営業時間は土曜・日曜・祝日の10時~18時。平日に来店希望の場合は要連絡。入場無料。同展は31日まで。風鈴の絵付け体験(3,000円)も予約があれば可能。

手仕事扱い処GALLERYゆこもり松本の陶芸作家・田中一光さん個展-普段使いの4色の器を中心に(松本経済新聞)信楽の気鋭陶芸作家・中川雅佳さん、浅間温泉のギャラリーで個展(松本経済新聞)

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