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松本で「篠山紀信展 写真力」 迫力ある大判作品やドキュメンタリー写真も

ギャラリートークの様子

ギャラリートークの様子

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 松本市美術館(松本市中央4、TEL 0263-39-3400)で現在、「篠山紀信展 写真力 THE PEOPLE by KISHIN」が開催されている。

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 篠山紀信さんにとって、国内で初となる大規模な美術館巡回個展。1950年代後半から現在まで撮影し続けた作品の中から、約120点を展示。「GOD(鬼籍に入られた人々)」「STAR(全ての人々に知られる有名人)」、「SPECTACLE(私たちを異次元に連れ出す夢の世界)」「BODY(裸の肉体、美とエロスと闘い)」「ACCIDENTS(2011年3月11日、東日本大震災で被災された人々の肖像)」の5部で構成する。

 「GOD」では「亡くなった方で、撮影した中でも鮮烈に記憶に残っている人」として、渥美清さんや中村勘三郎さんなど11人の写真を展示する。さまざまな時代の有名人が並ぶ「STAR」では、松本限定公開で指揮者の小澤征爾さんや昨年ローザンヌ国際バレエコンクールで優勝した二山治雄さんと2位の前田紗江さんの写真も。「SPECTACLE」ではディズニーランドや歌舞伎の舞台上の写真、「BODY」では社会現象にもなった写真集「Santa Fe」の宮沢りえさんから力士まで、さまざまなヌードを紹介する。篠山さんにとって初のドキュメンタリー写真「ACCIDENTS」では、震災発生から2カ月後に宮城県仙台市や気仙沼市などで撮影した9点が並ぶ。

 8月26日にはギャラリートークが行われ、約40人が参加。同館学芸員の大島武さんが撮影の方法や背景などを解説しながら、参加者と共に展示室を回った。「ACCIDENTS」では、「地元の人と話す中で、撮影をOKしてくれた人にカメラの前に立ってもらいシャッターを切った」と撮影状況を説明し、「人がいないときに真ん中に立ってみてほしい。何か感じるものがあると思う」とも。「篠山さんの言葉を借りれば、『鑑賞ではなく、写真の中に入るような体感』ができる展示。篠山さんも『全部が見どころ』というほどなので、ぜひ足を運んでもらえれば」と来場を呼び掛ける。

 開館時間は9時~17時。入場料は、大人=1,100円、大学生・高校生=700円、中学生以下無料。月曜休館(祝日の場合は次の最初の平日、8月は無休)。10月12日まで。ギャラリートークは9月16日にも行う。

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