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松本の北欧雑貨店でフィンランドのイラストレーター原画展-描き下ろし作品も

マッティ・ピックヤムサさんの作品。マリメッコのテキスタイルも展示

マッティ・ピックヤムサさんの作品。マリメッコのテキスタイルも展示

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 松本・中央の北欧ビンテージ食器とデザイン雑貨店「kirsikka(キルシッカ)」(松本市中央1、TEL 0263-88-8208)で現在、フィンランドのイラストレーター、マッティ・ピックヤムサさんの原画展が行われている。

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 マッティさんは1976年生まれ、ヘルシンキ在住。国内大手の新聞や雑誌、絵本の挿絵などを手掛け、2013年には児童文学賞「ルドルフ・コイヴ賞」を受賞。カウニステやマリメッコなどのフィンランドブランドにもデザインを提供している。

 絵本の原画や同店の1周年に合わせた描き下ろし作品など約20点が並ぶ同展。今年5月にフィンランドで発売された4枚セットの動物のポストカードは、3点の原画を日本で初めて展示する。「構図は大胆だが、色使いはどこか懐かしいノスタルジックな雰囲気」と店主の落合克則さん。アルファベットを1文字ずつ描いた「SUOMI」は、いろいろな表情をした人の横顔で構成。「SUOMI」はフィンランドの正式名称「Suomen tasavalta(スオメン・タサヴァルタ)」を表している。

 同店の1周年を記念してマッティさんが描き下ろした作品は2点。どちらも店名の「キルシッカ(=サクランボ)」のイラストが入る。原画をもとにオリジナルのポスターも制作。再現性にこだわり、筆使いも感じられるほどのクオリティーに仕上げた。「発色などもかなり忠実に作ってもらったので、ぜひ原画と比べてみてほしい」と妻の有紀さん。

 落合さん夫妻がフィンランドに買い付けに行った際に、最初はビンテージコレクターとしてマッティさんを紹介されたという。「イラストレーターとは知らなくて(笑)。ガレージを訪ねたら無造作に絵が置いてあった」と有紀さん。今年2月に再び訪れた時に1周年の話をすると、マッティさんが絵を描いてくれることになり、それに合わせて原画展を開くことにした。

 「見た人が『何か元気をもらった』と言ってくれるような絵。独特のタッチで味わいがある」と克則さん。「北欧デザインというと食器やファブリック、家具のイメージが強いが、これを機会に絵にも触れてもらえれば」とも。

 4枚セットの動物ポストカード=1,000円、描き下ろしのポスター(木製フレーム入り)=3,500円、原画も一部販売する。営業時間は11時~19時。水曜定休。9月7日まで。8月29日・30日はマッティさんがデザインしたテキスタイルを使ってファブリックパネルを作るワークショップを開催する。

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