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エリア特集2018-04-05

変わりゆく街、これからの街~松本駅前

松本市ではここ3年、街の風景を大きく変えるような大型商業施設の閉店、そして開店が続いた。

松本・カタクラモールが閉店-34年の歴史に幕(2015年3月24日)

イオンモール松本、グランドオープン 県内初「H&M」には高橋愛さん来店(2017年9月21日)

アリオ松本、39年の歴史に幕 イトーヨーカドー、エスパと続く駅前商業施設(2017年9月11日)

信毎松本本社移転ワークショップで「プレゼン大会」 多彩な企画提案(2015年11月30日)

2015年3月、「松本カタクラモール」が閉店し、跡地には昨年秋に「イオンモール松本」が開業。その直前に閉店した駅前の「アリオ松本」は2月15日に「アルピコプラザ」として第1弾のリニューアル。4月下旬には本町通りに信濃毎日新聞社が松本本社として、11店舗やコミュニティーゾーン、スタジオなどを備えた「信毎メディアガーデン」をオープンする。
移りゆく風景の中、街のランドマークとなる大型商業施設はどのような存在感を示すのか。新たにできる施設の「内側」から見つめる人に話を聞いた。

ファインフーズ(松本市深志1)社長・柴田勝則さん
松本駅前に1978(昭和53)年、イトーヨーカドーが開業した際、直営店「UCC松本店」の店長として勤務。以降、自身が経営者となり店名を変えつつ、40年間、営業を続ける。

■「良かったころ」の記憶があるから、ここで続けることができる

― イトーヨーカドーがオープンしたのが40年前。当時はどのような様子でしたか?

うちが(UCCの)県内初の直営店で、このビルの地下と7階、あとは駅ビル(現在のMIDORI)にも店を出していました。当時は、今では想像できないくらい忙しかった。3店舗合わせて150席ほどあって、1日で500人近くのお客さんが来ていました。そのころの松本市の人口は19万人。県内の近隣地域から来た人や、観光シーズンは登山客やスキー客で駅前はにぎわっていました。

― 昭和50年代はずっとにぎわっていましたか?

オープンして10年くらいはずっと忙しかったです。そのころ、私は東京や名古屋の店舗を持っていたので、じかに見ていたわけではありませんが。

1985年ごろの店舗

― いつごろから変化が?

郊外に新しいものができて、徐々に外にお客さんが出ていくようなイメージですね。ちょうどバブルが終わったころかな。松本もバブル全盛期はすごかった。タクシーは2、3時間待ちだったし、裏町もにぎわっていました。

― 柴田さんが松本に戻ってきたのは?

1995年、阪神大震災の時に神戸にいて、2年ほどは復興を旗印に尽力して、その後なので、1998年だったと思います。独立したときは43歳でした。

― 当時はイトーヨーカドーからエスパ(1996年開業)になっていますね。1998年に南松本にイトーヨーカドーができています。

実はその数年前に退店する話があったんです。それもあるので、独立して他の店をやってもよかったんだけど…オープン当初のことがどうしても印象に残っていて。それで、ここでやろうと決めました。

― 特に地元というわけでもないのに、オープン当初の印象が強かったんですね。

生まれは岡山、育ちは姫路で、松本は、たまたま配属になったことが縁ですね。それでも、独立して、個人でやり始めたときは調子が良かったです。

― お客さんはどのような感じでしたか?

高校生がたくさん来てくれました。今でも、「高校時代に来ていました。懐かしい!」っていう人もいますよ。

― 2011年に「アリオ松本」としてリニューアルしましたが、変化はありましたか?

学生が減ってきましたね。学校帰りに寄って、お茶を飲んだり、ケーキを食べたりしながらおしゃべりするっていうこと自体が減ったのかなと思います。今はもう、お小遣いは携帯電話代になっちゃっているんじゃないですか(苦笑)。

― イトーヨーカドー、エスパ、アリオと変わっていく中でどんなことを感じますか?

40年やっていて、今、思うのは少子化や携帯電話の普及が今の客層や人の流れに大きく影響しているということ。建物が変わるというよりは、時代が変わっていくということです。

― そして、「アルピコプラザ」になります。

「アルピコプラザ」としてオープンして、テナントなども変わるけど、全館で営業を再開したときにどうなるかですね。

― これからは?

やはり、高齢化社会に対応していけるように考える必要があります。例えばメニューも、昔から人気のものは変わらないものもあります。さすがに価格は倍以上になっていますが。定番で人気があるものに、さらに新しいものを加えていかないと店はうまくいかないですからね。

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昨年9月、「アリオ」が閉店する際には、来店客が思いを書き込めるメッセージボードが用意された。「ありがとう」「お世話になりました」「アリオ大好き」など感謝の言葉や「子どものころから家族で来ました」「高校時代の3年間、ほぼ毎日行っていました」「プリクラたくさん撮りました」などの思い出でボードが埋め尽くされる中、7歳のころから来ていたという人の言葉が目に留まった。「いつまでもここにある――そう思っていたので、閉店のことはとても驚き、ショックでした」「でも、次々と変わってゆく時代の中で、39年もの長い間続けていくことはとても大変だったのではないでしょうか」

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