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松本・カタクラモールが閉店-34年の歴史に幕

「蛍の光」が流れる中、シャッターが下ろされた

「蛍の光」が流れる中、シャッターが下ろされた

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 松本市の大型商業施設「松本カタクラモール」(松本市中央4)が3月24日、営業を終了した。

従業員とお客さまに感謝

 1981(昭和56)年3月25日に開業した同店。55の専門店と、信州ジャスコ東松本店が入った1階・2階合わせて1万4000平方メートル弱という売り場面積は、当時、県内最大の広さを誇った。オープン当日は約10万人が来店し、3カ月で来店者数は200万人を突破したという。

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 店内では、公募で集まった写真やエピソード、開店当時のチラシの展示など、歴史を振り返る企画を開催。今年に入ってからは「メモリアルBOOK」を作成し、無料配布した。「これまで、地域の皆さまのためにやってきた。提供するサービスのかたちは新しくなっても、根本にあるものは変わらない」と松本カタクラモール支配人の加納進さん。

 2010年、施設を運営する片倉工業(東京都)が一帯の社有地の開発方針を発表。以降、再開発について、地元では勉強会やシンポジウムなどさまざまな活動が行われ、大きな関心が寄せられてきた。2016年秋には、イオンモール(千葉市)が、最大5万平方メートルの商業面積となる新モールをオープンする予定。「現状、中心となっているシニア層に加え、これからは若い客層も取り込んだ店にしていければ」とイオン東松本店店長の山際不自夫さん。

 18時には正面口前で閉店セレモニーが行われ、閉店の瞬間を見届けようと大勢の人々が詰め掛けた。加納さんが「お客さまの期待、要望に応えたいということを考え続けた34年間だった」とあいさつ。「皆さんの思い出が詰まった場所。ここは閉店して解体してしまうが、心の中に一つでも思い出を残してもらえれば」と話した。

 最後は、「皆さま、34年間本当にありがとうございました」という感謝の言葉に、正面口に並んだ従業員らの「ありがとうございました」という声が続き、シャッターが下ろされた。